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鈴木雅之 全国ツアー東京公演に布袋寅泰と伊原六花がサプライズ出演

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鈴木雅之が全国ツアー『Masayuki Suzuki taste of martini tour 2019 "Funky Flag Love Parade "』の東京公演を6月7日(金)NHKホールにて開催。当日のオフィシャルレポートが到着した。


シャネルズ/RATS & STARデビューから39年。ソロボーカリストとしてのデビューから33年。ラブソングの王様として63歳になっても一線で様々なことに果敢に挑戦し続ける鈴木雅之が、6月7日(金)NHKホール(東京都)にて、全国ツアー『Masayuki Suzuki taste of martini tour 2019 "Funky Flag Love Parade "』を開催した。

最新アルバム『Funky Flag』を引っ提げて開催中の全国ツアーだが、今作は、日本の音楽業界を支えている一流のプロデューサー陣が、それぞれの色に染めた楽曲が詰まったアルバムに仕上がっており、小西康陽、冨田恵一、鳥山雄司、萩原健太、本間昭光、松尾 潔といった日本を代表する音楽プロデューサー陣に加え、布袋寅泰、高見沢俊彦 (THE ALFEE)、西寺郷太 (NONA REEVES)といったアーティストもプロデューサーとして参加している。また、安部恭弘、いとうせいこう、伊原六花、奥田健介 (NONA REEVES)、金子隆博(米米CLUB)、佐藤 博、露崎春女、野宮真貴、堀込高樹 (KIRINJI)、松井五郎、水野良樹 (いきものがかり)、森雪之丞らが作詞、作曲やレコーディングに参加と、超豪華な内容。

布袋寅泰、鈴木雅之

布袋寅泰、鈴木雅之

満員御礼で熱気に包まれた雰囲気の中、いきなりサプライズプレゼント。なんと、1曲目にアルバム曲「愛のFunky Flag」のプロデューサーである布袋寅泰が、ギタリストとしてサプライズ登場すると、会場は歓喜の声で溢れ、鈴木のセクシーな歌声と布袋のファンキーなギターサウンドにファンは酔いしれた。実は鈴木雅之のソロデビュー曲「ガラス越しに消えた夏」のギターを弾いたのは布袋寅泰で33年ぶりのコラボレーションとなる。そのあとも、最新アルバム曲を中心に、代表曲「恋人」、「ガラス越しに消えた夏」、「違うそうじゃない」、「ハリケーン」、「め組のひと」、「夢で逢えたら」など来年の40周年を彷彿させるロックンロール楽曲も交えて、約2時間30分、圧巻なパフォーマンスを届けた。

伊原六花、鈴木雅之

伊原六花、鈴木雅之

さらにアンコールでは、アニメ界の大型新人として配信チャート週間1位(mora2/18付け)など、この春話題を呼んだ最新シングル「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」(TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』オープニングテーマ)を披露。歌唱コラボレーションをした女優の伊原六花がサプライズで登場し、初のステージ共演となった。登美丘高校ダンス部のバブリーダンスで一躍有名になり、現在放送中のNHK朝ドラ「なつぞら」にも出演中の伊原さんと一緒にダンス振付を披露しながら歌唱し、振付を真似するファンで埋め尽くされ会場は一体感で溢れかえった。

伊原六花、鈴木雅之

伊原六花、鈴木雅之

最後のMCでは「これまで還暦(60歳)ソウルを目指してやってきましたが、2016年に還暦を迎えたとき、応援してくれる皆さんが、それがゴールではなくて新たなスタートだと思わせてくれました! 人生ってのは年をとることが怖いのではなくて、目標を失うことが怖い。ここにいる皆さんも、それぞれに素敵な目標を持ちながら生きていってほしい。それが毎年毎年、鈴木雅之のライブに会いに行くことでもいいじゃん! 約束通りずっとライブを届けることができたら、7年後みんなで古希(70歳)ソウルを楽しもうよ! そして何よりも来年2020年、グループデビューから40周年です。目一杯ロックンロールやるから楽しみにしていてね!」と、古希ソウル宣言が飛び出した。5月24日の中野サンプラザ公演より、両偽膜性声帯炎のため療養していたが、NHKホールにて元気な姿を見せ、鈴木雅之完全復活となった。

来年2月に、シャネルズデビューより40周年を迎える鈴木雅之。さらに、70歳の古希を目指してまだまだ鈴木雅之のソウルは終わらない。今ツアーは4月6日の森のホール21(千葉県)を皮切りにスタートし、振替公演8月10日岡山シンフォニーホール(岡山県)まで、全国19都市23公演行う。


山里亮太、飯豊まりえ・平手友梨奈ら女優・アイドルをヒロインに執筆した短編妄想小説集が重版決定 蒼井優との結婚発表で人気が加速

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山里亮太の著書『あのコの夢を見たんです。』の重版が決定した。

『あのコの夢を見たんです。』は、山里が執筆した短編妄想小説集。2010年10月発売の月刊テレビ誌『B.L.T.』(東京ニュース通信社)よりスタートした同名の連載企画を書籍化したものだ。毎回、旬な女優やアイドルを物語のヒロインとし、山里が妄想を膨らませて物語を執筆。今年で9年目を迎え、掲載された短編の数は60本を超えた。書籍『あのコの夢を見たんです。』は、連載の中から人気の高かったストーリー16本を厳選したものを収録、加筆・修正を施して、1冊の小説集として2019年4月12日に発売。約2カ月が経過し、山里が会見で女優・蒼井優との入籍を発表した6月5日から人気が加速し始め、重版が決まったという。なお、各短編のヒロインとなったのは、荒井萌(現・あらい美生)、飯豊まりえ、大友花恋、桜井日奈子、菅井友香(欅坂46)、土屋太鳳、中条あやみ、波瑠、平手友梨奈(欅坂46)、広瀬すず、松岡茉優、八木莉可子、優希美青、吉岡里帆、芳根京子、渡辺麻友ら16名。

山里亮太短編妄想小説集「あのコの夢を見たんです。」(東京ニュース通信社刊)

山里亮太短編妄想小説集「あのコの夢を見たんです。」(東京ニュース通信社刊)

重版決定を受けた山里のコメントは以下のとおり。

 

山里亮太

僕の妄想は世の中の人に受け入れられなかったのではないだろうか…そんな思いを払拭してくれた朗報!!!「あのコの夢を見たんです。」重版出来!!!!! ひたすら嬉しいです。どうぞまだの方手に取って読んでやってくださいませ。

 

 

緑黄色社会、バンド史上最大規模のワンマンツアーを11月より開催決定

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緑黄色社会が主催するイベント『緑黄色夜祭 vol.9 -名古屋編-』(出演 : Saucy Dog)が昨日・6月7日に名古屋ボトムラインで開催され、ワンマンツアー『リョクシャ化計画2019』が11月から開催されることが発表された。

約1年ぶりとなるワンマンライブツアーは、全国9都市で開催。東京、名古屋、大阪はホールでの開催となり、バンド史上最大規模となるという。

チケットは、6月21日18時からホームページ抽選先行がスタート。詳細はオフィシャルホームページをチェックしよう。

緑黄色社会

緑黄色社会

が〜まるちょば、デュオからソロになって初公演 『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』が開幕!

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2019年3月末にケッチ!が脱退したことで、約20年のデュオ活動に終止符を打ち、HIRO-PONがソロで活動するようになった「が〜まるちょば」。ソロアーティストとして初の公演となる『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』が2019年6月7日(金)からテアトルBONBON(東京都中野区)で始まった。初日を前に公開ゲネプロ(※総通し舞台稽古)と囲み取材会が行われた。写真とともにその様子をお伝えしたい。

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

が〜まるちょばは、1999年に結成され、「サイレントコメディー・デュオ」として、パントマイムの固定概念を超えた演劇作品とショーで、世界35カ国以上で公演を行なってきた。今年3月末にケッチ!がヨーロッパ移住を発表し、デュオを脱退したことにより、約20年のデュオ活動から、HIRO-PONが一人でが〜まるちょばを背負うことになった。

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

ソロアーティストとして活動していくことについて問われたが〜まるちょばは「何も変わらないと言ったら、おかしいけれど、そんなに変わっていないです。みなさん“再出発”と言ってくださるのですが、僕の人生の中では、通過点に過ぎないし、再出発という感じではないんです」と話す。
  
「僕が“出発”したのは、僕がパントマイムを始めた時。自分がパントマイムをやると決めて、始めて、いろいろな作品を作って、試演会で試して、が〜まるちょばとして20年近くやったのもそのうちの一つで。もともと一人だったし、一人になったのは必然だったと捉えています」。

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

その上で、将来的な展望については「とにかくパントマイムを知ってほしいと思っている。パントマイムをもとにして世の中にどう発信したらいいかということは考えていかなくてはいけないなと思います。『新しく相方を見つけるんですか?』とも言われるけど、パントマイムとして面白い表現ができるだろうという感覚があるのであれば、そういうことにもなるかもしれないし、逆にグループから『うちでやらないか?』と言われて、僕の存在が生きてパントマイムが広まると感じたならそういうこともあるのだろうし。そういう感覚です」と述べるにとどまった。

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

上演時間は約2時間(途中休憩あり)。R15指定となっているのは、「2時間、お子さんの集中力を保つのは意外と難しい。見にきてくださったお客さんを選ぶわけではないが、まずはパントマイムという表現を集中して見てくださるお客さんを対象にしたいと思った」から。
  
観客と積極的にコミュニケーションをとってライブ感が楽しい「が〜まるSHOW」をはじめ、5つのストーリー仕立てのパフォーマンスで構成されている。クスッと笑える作品もあれば、思わずゾッとする作品もあって、言葉がなくてもここまで感情が動かされるものなのかと素直に驚かされる。特に最後の『指輪』という作品は、ある男の人生における切なさ、喜び、絶望、希望、すべてが表現されており、一本の映画を見ているよう。その細やかな感情表現と身体表現に息をのんだ。

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

「一番変わったのは、一人での作品。一人でやるパントマイムの表現と、二人でやる表現の違いを感じました。ソロでやっていたのは10年以上前なので、つまりここ10年間ぐらいは2人でやるという頭になっていたから、今回のように一人で表現する作品に頭を切り替えるのはちょっと難儀でしたね。気負いではないですが、一人になって、『二人の方が良かったね』という形にはしたくないので、相応の作品を作ろうという意気込みもあったので、生みの苦労と言いますか。一人の作品づくりの苦労は感じました」。
 
そう彼は語っていたが、この舞台をみれば、これからソロとして活動していく彼なりの“覚悟”を感じられると思う。

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

『が〜まるちょば 公演 MIME CRAZY』ゲネプロの様子

最後にこの舞台にどのようなメッセージを込めたか尋ねた。すると、が〜まるちょばはこう答えた。
 
「まず、メッセージはないんですね。強いていうならパントマイムを知ってもらいたい。パントマイムってこういうものなんだよと。舞台上には何もないのに、ないものがあるように見えて、見てくださった方の心が動く。そんなパントマイムというものを知ってもらうことが、僕の中では一番の仕事だと思っています」
 
公演は6月9日(日)まで。お見逃しなく!

が〜まるちょば

が〜まるちょば

舞台『黒白珠』開幕! 松下優也、平間壮一が「仲間というか友達みたいな感覚」で双子の兄弟を演じる

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2019年6月7日(金)、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、舞台『黒白珠』が開幕した。本作は1990年代の長崎を舞台に、双子の兄弟とその家族が運命にもがきながらも紡いでゆく、愛と葛藤の物語。青木豪がその足で長崎を取材して脚本を書き下ろし、演出は河原雅彦が務めた。

主人公の双子の兄弟を演じる松下優也と平間壮一は、河原が演出を務めた『THE ALUCARD SHOW』以来の共演だ。ゲネプロに先駆けて行われた囲み会見には松下、平間の他、村井國夫、高橋惠子、風間杜夫が出席し、今の心境を語った。

(左から)村井國夫、平間壮一、松下優也、風間杜夫、高橋惠子

(左から)村井國夫、平間壮一、松下優也、風間杜夫、高橋惠子

兄・勇役の松下は初日を目前にして「緊張しきれていない感じです。初日という感じもしてないし。僕らが稽古場でやってきた事を本番でどうお客様に感じてもらうかが、今いちばん楽しみにしている事です」と語った。

弟・光役の平間は「いろいろありまして、ここまできてやっと初日を開けれるようになってよかったと思います」と述べ、二人の父・大地役の風間は「台本とかの直しもありましたが、一丸となって今日この日を迎えられて嬉しいです」とコメント。

二人の母である純子を演じる高橋は「お客様に、私たちが作り上げてきたものが、どんな風に感じていただけるのか、とても楽しみであり、また緊張する想いでもあります」と微笑み、大地のはとこ・英光役の村井は「朝令暮改のような台本で、次の日の朝には違っているという、いろいろな試行錯誤を重ねて一月の稽古を頑張ってきた。今日はどうなるか。まして70いくつにもにもなって、台詞が変わっていくっていうのは大変な苦労ですが、それが実ってくれるのを楽しみにしています」と笑いを交えながら語った。

松下と平間は、今回双子の兄弟役を演じるにあたり「5、6年前に舞台で共演させてもらって、そこからすごい仲のいい仲間というか友達みたいな感覚なので」と松下が語ると平間も「自然と特に双子だからこうやらなきゃという感覚はなくてね」と合いの手を打つ。松下は平間の言葉につなげるように「言葉を交わさず芝居が出来たのは幸せですね」と話した。「見た目は全然似てないですけど、壮ちゃんは稽古場では芝居のことを僕にいっぱい話してくれました。まさに壮ちゃん演じている光が、僕が演じている勇に話すかのように。俺が聞いている時も聞いてない時もあって(「聞けよ!」と村井が茶々を入れて笑わせる)本当に楽しくやれています」と松下。

一方、演出の河原とは初めての仕事となった風間は「河原さんは非常に穏やかで丁寧な演出家で、僕ら俳優陣のいろいろな疑問とか質疑応答とかに丁寧に答えてくださって。大変デリケートな方で穏やかで、初めてお会いする演出家ですね。だいたい僕は、ガンガンどなる演出家としかやってないんで、その辺が物足りなさもあったんですが(笑)、彼のしなやかさと繊細さは大変素晴らしいと思います。新しい、素敵な出会いができたと思っています」と信頼を寄せていた。

この物語の鍵を握る母を演じる高橋は「魅力はたくさんあると思いますが、私がとある事情により家族を捨てていなくなって、また再会するわけですが、その中でそれぞれ息子たちのいろいろな反応があったり。家族のそれぞれの想いや苦悩があるかと思いますが、ベテランお二人(村井、風間)のやり取りが、稽古場で見ていてとても面白くって、そこが違う意味の見どころで笑えます」とにっこり。

村井は「軽くておしゃべりで、セコい男ですが(笑)、私自身がそうなので、とても等身大! ということで! 楽しんでやっとります!」と演じるキャラクターそのままのように軽く答えた。

稽古場での雰囲気について質問が飛ぶと、松下は「稽古中、ご飯に行きました。風間さんが稽古場とお酒飲みに行った時の感じが本当に違うので結構驚きました(笑)! 嬉しかったんです! そのあと僕自身もやりやすくなりました。風間さんって稽古場では本当に喋らないんです」とエピソードを語り出すと、風間は「僕は稽古場では真剣にやって、飲み屋でバカになる!」と語り出し、一同大笑い。

今回、得意の歌とダンスを封印し、ストレートプレイに挑む松下と平間に向けて、稽古中の苦労について問われると、松下は「歌ったり踊ったりはないですが、お芝居の中では結構動いているんです。喋る時の手振りがすごい役柄。芝居として楽しいです。歌も踊りもないということで稽古場で一切汗をかかないという事で何かはありますが、それくらいですかね?」と振り返ると、平間も「苦手意識っていうのはなく、とにかく一生懸命やらないと、と稽古場に入りましたが、これだけの方々と一緒にやらせていただいて、そこの安心感っていうんでしょうか、下手なものは下手だと思って全力でやって先輩たちに助けてもらおうという気持ちでやっています」。その言葉に村井は「本当に二人はよくやっています! 感心するくらい」と褒め、高橋と風間も「熱心よね」と感心する。「こいつは稽古場でずっと悩んでいるし」と村井が平間の肩を抱くと平間がクシャっと照れ笑い。「壮ちゃんはヒトに悩みを話しておきながら、結局自分で解決しちゃうんです。ヒトの答えを求めていない」と突っ込み、また平間がクシャクシャになって笑っていた。

ゲネプロの様子にも触れよう。
ステージは大地一家の居間と、真珠を養殖している海辺、花苗の叔母・久仁子(平田敦子)が働くフランス料理店があり、そしてこの町と家族の物語を見守るように大きな教会が静かにそびえていた。

真珠の加工・販売会社を経営する大地の双子の息子、勇と光。弟の光は真面目で成績優秀、東京の大学に通っているが兄の勇は定職にもつかずバイトも転々としている日々。ただ勇には恋人の花苗(清水くるみ)がおり、光は逆に奥手で女性との付き合い方がわからない。勇は叔父に似ているとよく周囲から言われ続け、また大地は光ばかりかわいがるので、自分の出生について疑問を抱いていた。

母・純子は二人がまだ幼い頃、叔父と不倫をして駆け落ち。以降消息は聞かされていなかったが、ある出来事がきっかけで光が再会する事になり……。

長崎弁を巧みに操りながら、素行が悪く、どこか自分自身くすぶっている感もある勇を松下は伸び伸びと演じる。その瞳には父の本当の息子じゃないかも、という不安、寂しさを垣間見せていた。

また平間は、光が優秀な息子であることで、時に勇にやや上から目線で心配もするが、基本的には穏やかな気質を保っていた。目の奥は満たされない何かを宿したまま。対照的な二人の演技が静かに光る物語。果たして二人は、家族の秘密を目にしてどのような変化を遂げるのか。

是非その目で最後まで見届けてほしい。

取材・文・撮影=こむらさき

河合雪之丞×篠井英介インタビュー「六月花形新派公演『夜の蝶』」女方2人に聞く、昭和の銀座の女の演じ方

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六月花形新派公演『夜の蝶』が、6月6日(木)より三越劇場で上演される。出演は、篠井英介、山村紅葉、喜多村緑郎、瀬戸摩純、そして河合雪之丞。

原作となる小説「夜の蝶」は、高度経済成長期目前の銀座を舞台に、一流クラブ「リスボン」のマダム・葉子と、京都から進出した舞妓あがりのマダム・お菊の対立を描いたもの。本公演では、対立する2人のマダムを、新派の女方・河合雪之丞と現代劇の女方・篠井英介が演じることが話題となっている。本番に向け、雪之丞と篠井がインタビューに答えた。

女と女を、女方と女方で

——原作は、昭和32年に発表された小説なのですね。

河合雪之丞さん(以下、雪之丞):川口松太郎先生の傑作の一つと言える作品です。昭和30年代の夜の銀座を舞台にした小説で、すぐに映画化され、その後舞台化もされました。主人公のマダム2人を、初演では、新派の女方の花柳章太郎先生と初代水谷八重子先生が演じました。その後、二代目の水谷八重子先生と歌舞伎俳優で女方の坂東玉三郎さんも演じました。

河合雪之丞

河合雪之丞

今回は、私と篠井英介さんが勤めます。女方同士という組み合わせは初めてです。せっかくなので、女のバトルをよりご覧いただけたらと思い、脚色・演出の成瀬芳一先生にお願いし、一味違った『夜の蝶』にしていただきました。

篠井英介さん(以下、篠井):女のバトルといっても、殴り合うわけではありませんよ?(笑)口先では優しく言いながら、独特の皮肉や嫌味で火花が見える。そこが面白い! でもその根底には情愛があります。そこに新派の良さを感じます。

雪之丞:日本の女として、女性として、母としての思いが、随所に散りばめられています。それは『明治一代女』や『日本橋』(どちらも新派の名作)の時代にも『夜の蝶』の昭和30年代にも、そして現代にも通じるものだと思います。映画版では、葉子もお菊も悲しい結末を迎えますが、舞台版はすてきなエンディングなんですよね。

篠井:そう、女ならではのね! 演じていても、幸福感漂うエンディングです。女同士の絆にほっこりしていただけるのではないでしょうか。

新派はある種、女方の世界

——篠井さんは、昔から新派の舞台をご覧になっていたそうですね。

篠井:はい。当時、新派の女方さんは二代目英太郎(はなぶさ・たろう)さんだけでした。しかし古い写真やテレビを通し、かつては新派に女方さんがたくさんいたことを知ったんです。花柳章太郎さんの舞台をテレビで拝見した時には、「新派は、ある種、女方の世界なのだ」と感じたことを覚えています。

そんな憧れをもって観ていた劇団なので、今回呼ばれた時には「そんな時代がきたのか」と驚きましたし、怖さもありました。歴史と格式のある劇団に飛び込むのは勇気のいることです。

篠井英介

篠井英介

——それでもやると決めたのは、なぜですか?

篠井:雪之丞さんと緑郎さんは、歌舞伎俳優の頃から舞台でのご活躍を拝見してきました。僕より若く、歌舞伎から新派に飛び込まれています。雪之丞さんと一緒ならできるかもしれない、このお二人に助けていただきながらならばやれるかもしれない、という甘えた気持ちで決めたんです。

——稽古場での篠井さんは、いかがですか?

雪之丞:とても穏やかな性格の方で、稽古もよい緊張感の中、穏やかに進んでいます。舞台の上では穏やかじゃないんですけれどね(笑)。篠井さんには、日本舞踊の基礎がおありですし、花組芝居では歌舞伎や新派の要素があるお芝居もされ、現代劇で女方をされていたことも存じています。時代味もあり現代的でもある方なので、新派に向いていらっしゃるのでは? と、以前から思っていたんです。そして今、私の目に狂いはなかったと感じております!

(左から)河合雪之丞、篠井英介

(左から)河合雪之丞、篠井英介

篠井:ありがとうございます! とても嬉しいことですね。僕自身、僕のベースは日本の古典だと思っているんです。『欲望という名の電車』でブランチ役をやろうが、『ハムレット』のガードルード役でドレスを着ようが、日本人が日本語で日本のお客さんにお芝居をみせるんですから、日本人に共通する素養がベースにあった方がいいと考えてきました。オフブロードウェイから現代劇まで様々な演劇をしていた中で、雪之丞さんが「新派に向いてる」と感じてくださっていたなら嬉しいです。理解者ですね。

惚れっぽい葉子、一途なお菊

——篠井さんが演じるお菊、雪之丞さんが演じる葉子。それぞれどのような人物なのでしょうか?

篠井:雪之丞さんが演じる葉子は、粋でお洒落で格好いいですね。これぞ新派の女方が演じるべきお役。花柳界の張りと意気地、小股の切れ上がったいい女として演じておられ、稽古中は、自分が出ていないシーンだと見惚れてしまいます。にも関わらず、結構惚れっぽくて浮気もしちゃう。

雪之丞:そう、葉子はすぐに惚れちゃうんです(笑)

河合雪之丞

河合雪之丞

篠井:銀座でナンバー1のお店のマダムとして、一生懸命、凛と生きている。けれど男には弱い。そこが堪らなく可愛いんです。

——雪之丞さんからみて、お菊の印象はいかがですか?

雪之丞:お菊さんは賢くて真面目。男性に対しては、節操があります。一途に愛する人もいる。それでも白沢(喜多村緑郎)の力を借りたのは、土地勘のない銀座にお店を出すために必要だったから。あの時代に女性がお店をだそうとしたならば、借りざるをえなかったと思います。そういう真面目さゆえ、ひとつ歯車が狂うと……。葉子のように、あちこちの男に手をつけているタイプなら「いつものこと」で済んだかもしれないのにって思ってしまう真面目さがあります。

夜の蝶は憧れの存在

——新派は、作品ごとに時代の雰囲気をリアルにみせることに定評があります。本作は、高度経済成長期の少し前という設定ですね。

篠井:他の新派の作品からイメージするよりも、少し新しい時代ですね。新幹線ができオリンピックがきて、家にはテレビや洗濯機がきた。そんな時代の銀座には、政財界や文壇のお客さんが入り乱れて、ゴージャスだったのでしょうね。劇中にも、政治家、建築関係者、輸入関係者の、出世や大金、利権を目論む男が絡んできます。

篠井英介

篠井英介

雪之丞:「もう戦後ではない」というキャッチフレーズが出回った時代でもありますね。女性の働き方という点で、大きな転換期です。従来のクラブやバーではなく、お茶屋さんの時代でした。芸者衆が置屋さんに雇われ、呼ばれたお座敷に行き、お花代をもらう。バーのマダムは自分が経営者です。お店をもち人を雇う、一国一城の主です。いまでこそ雇われママさんもいますが、彼女たちの時代はママがオーナー。自分のお店をどう堅持するかの意味合いや責任感、ライバル店ができたときの恐怖感は、今とはだいぶ違うものだったでしょうね。

篠井:雪之丞さんのおっしゃるとおりですね。男を立てなければ、やっていけない時代ですし、足を引っ張る人もいたでしょう。当時の女の人ならではのご苦労が、さぞやあったはず。“夜の蝶”という言葉がブームになったのは、そのような時代に『女性が人の上に立って仕事なんてカッコいい!』という憧れがあったからだと思うんです。

今の感覚だけでこのお芝居を見ると、「何をそんなに苦しんでいるの?」と思われる方もいるかもしれません。だからこそ演じる私たちは、「苦労と根性があったから銀座のマダムになっているんだ」という認識を、お腹に持っておくことが大切だと感じています。それを説明する台詞はありませんが、苦労をくぐり抜けてきたたおやかさ、抜け目なさや知恵が2人にはあるというところを出せたら素敵ですね。

(左から)河合雪之丞、篠井英介

(左から)河合雪之丞、篠井英介

取材・文=塚田 史香 撮影=荒川 潤

倉木麻衣 デビュー20周年のスタートを飾る両A面シングル2曲のMVを先行配信

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今年2019年でデビュー20周年を迎える倉木麻衣の、42枚目の両A面シングル「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」「薔薇色の人生」2曲のミュージックビデオがdTVで独占先行配信される。

配信楽曲の「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」は、倉木がテーマソングを最多回数担当してきた『名探偵コナン』の新春スペシャル版ストーリーになぞらえた、甘く切ない想いが詰み込まれたミディアムナンバー。一方の「薔薇色の人生」は、前者とは対象的な、アップテンポなパーティーチューンとなっている。

dTVではこのほかに、倉木麻衣の楽曲をもとにストーリーを作成した、川島海荷主演のオリジナルドラマ『FHIT MUSIC♪ ~倉木麻衣~』や、2018年8月に倉木麻衣が第1弾出演アーティストを務めたMTVの新ライブ企画『MTV LIVE PREMIUM: MAI KURAKI』の映像を配信している。

倉木麻衣「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」

倉木麻衣「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」

倉木麻衣「薔薇色の人生」

倉木麻衣「薔薇色の人生」

 

“世界最先端”花火ショー『沼田花火大会』のチケットが6/8(土)10時から販売開始!

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9月14日(土)に群馬県沼田市で開催される『沼田花火大会』の有料観覧席の一般販売が6月8日(土)10時から開始される。

今年で7回目となる『沼田花火大会』は、全国各地の花火大会や数々の国内テーマパークの花火をプロデュースしてきた「丸玉屋」が、沼田ならではのダイナミックな花火プログラムを展開。花火と音楽のコラボレーションは迫力満点で、45分間に打上がる、1万発以上の花火は見ごたえがありだ。

また、デイイベントとして模擬店やステージイベントなどもあり、日中から遊びに行けるのも嬉しいところ。また近辺に沼田市市民プールもあり、家族で遊びに行くのに最適。昼はプールやステージイベントでたっぷり遊び、夜はゆったりと有料観覧席で花火を楽しむ、というのはいかがだろうか。


LACCO TOWER主催のロックフェス「I ROCKS 2019 」のクイックレポート 完売御礼で大感動のアコースティックとバンドな夜 - 6月7日(金) -

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今年で6回目を迎えたLACCO TOWER主催のロックフェス「I ROCKS 2019 stand by LACCO TOWER」。初の4日開催というチャレンジの“2日目”は、めでたく完売御礼。5月12日のSUPER BEAVERとのツーマン以来となる、月をまたいだ6月7日は、奇しくも関東甲信、東海、北陸、東北南部が梅雨入りしあいにくの雨模様だが、会場である群馬音楽センターの屋外には、16時ごろから入場の列に並ぶ人もいた。I ROCKSグッズやアーティストグッズ売り場のほか、特大フォトブースなども設置され、フェスのモードは徐々に加熱していく。また、この日展開されるアコースティック・ライブのエリアである「YOU STAGE」の奥にはドリンク・カウンターもあり、入れ替わり立ち替わり、塩﨑啓示や細川大介、重田雅俊がバーテンダー姿で、来場者に対応する場面も。ドリンク片手にアーティストと近い距離でリラックスムードという、いつもとはちょっと違う趣向で展開した2日目の模様をレポートしていこう。

秀吉

秀吉 Photo by 鈴木公平

秀吉 Photo by 鈴木公平

「おかえりなさいませ」。LACCO TOWER・塩﨑啓示(Ba)の挨拶からライブが幕を開けた。「みんな、1年間すごく苦労して、がんばってここまで来たと思うんです。僕たちもそうです。今日は最後まで思う存分楽しんでください」。そんな塩﨑の言葉のあと、いよいよトップバッター・秀吉がステージに現れた。

1曲目は、新曲「声」。柿澤秀吉(Vo/Gt)が紡ぎ出す澄んだメロディを、町田龍哉(Ba)と神保哲也(Dr)が生み出す心地好いグルーヴが支える。秀吉のアコースティックステージは、柿澤がアコギを弾く以外は、エレキベース&ドラムを含む通常のバンド編成だ。MCでは、LACCO TOWERのレコーディングにも関わる柿澤が、スタジオで目にするLACCO TOWERは「本当に仲が良い」と伝えて、会場を和ませると、中盤に届けた「歩こう」が素晴らしかった。大仰に背中を押すのではなく、それぞれの歩幅に合わせて一緒に歩くようなその楽曲は、どんなときも飾らずに人間臭い音楽を作り続ける秀吉らしい1曲だ。

最後のMCでは、「たぶんI ROCKSを始めたとき、この大きな会場をソールドアウトするって、いろいろな人に笑われたと思う。でも、諦めたら絶対に叶わないって、このイベントを通じて痛感しました。諦めの悪い先輩がいるから、まだまだ僕らも負けたくないなと背中を押してもらっています」と柿澤。続けて届けた「かなわないゆめ」には、不屈のバンドLACCO TOWERを讃える敬意の想いが溢れていた。

goodtimes

goodtimes Photo by Masanori Fujikawa

goodtimes Photo by Masanori Fujikawa

I ROCKS皆勤賞でありながら、毎年、シークレットゲストとしての出演だった井上朝陽(Vo/ Gt)がgoodtimesというバンドを率いて、遂に正式なアクトとしてYOU STAGEに登場した。1曲目の「サダメヨサダメ」から、“誰もが口ずさめるメロディ”を大切にする彼らの、歌ごころ溢れるセンチメンタルな楽曲がお客さんを魅了。井上朝陽(Vo/ Gt)、安田そうし(Gt)というふたりのメンバーに加えて、カホンやベースなどを交えた5人編成で生み出す厚みのあるアコースティックサウンドが優しくフロアを揺らしていく。

これまでシークレット枠で出演し続けてきた過去を振り返って、「群馬のバンドじゃないのに、毎年呼んでいただいて、感謝もしてるけど、文句もある(笑)」「みなさんが協力して盛り上がってる風にしてくれたら、次はあっち(メインステージのI STAGE)に出られるかもしれん!」という井上の開けっぴろげなMCでも、ぐいぐいお客さんを味方につける人懐っこさはさすがだ。

ほの暗いメロディから切なさが溢れ出すナンバー「灰色」から、拭いきれない未練を歌うバラード「終わりを迎えた後のこと」まで全5曲。LACCO TOWERへの「大好き」を何度も何度も伝えたステージは、「家族」をテーマに掲げるI ROCKSの、アーティスト同士の絆の強さを象徴するアクトだった。

片平里菜

片平里菜 Photo by 鈴木公平

片平里菜 Photo by 鈴木公平

3月に開催した「名うての唄ひ手〜渋谷博〜」のゲストにも登場し、松川ケイスケがこの弾き語りツアーは彼女ありきだと明言したのが片平里菜。あまりにもさりげなくステージに上がり「帰ってきました、片平里菜です。よろしくお願いします」の第一声から、「CROSS ROAD」を歌い始める。晴天なら夕暮れの中、外で歌っているような雰囲気になったかも?と想像できる一面ガラス張りのシチュエーションがいい。

彼女自身、路上で歌っていた頃を思い出すといい、「ここは響きがいいので」と、オフマイクでサビを歌って見せたのだが、その声の通ること。加えて「迷惑って言わないで ここで歌わせて」というフレーズが、彼女の歌い手としての不変の軸を体現しているようで思わず震えてしまった。その場にいるオーディエンスの表情をくみながら、「歌えそうだったら歌って」と「女の子は泣かない」のシンガロングを起こしたり、ロングトーンで迫真の歌唱力を見せたりーーものの15分で片平里菜という磁場を作り出す底力。

片平里菜 Photo by 鈴木公平

片平里菜 Photo by 鈴木公平

「こうして帰れる場所を作ってるLACCO TOWERはかっこいい兄さん。こうしてバンドの方の中で歌ってるとロックってなんだろう?と思うけど、私は奇を衒わずに自然体でいることなのかなと思います」と、スタンドアローンの凛々しさと柔軟さを短いセットに凝縮して見せたのだった。痛快!

村松拓(Nothing’s Carved In Stone / ABSTRACT MASH)

村松拓(Nothing’s Carved In Stone / ABSTRACT MASH) Photo by Masanori Fujikawa

村松拓(Nothing’s Carved In Stone / ABSTRACT MASH) Photo by Masanori Fujikawa

椅子に腰をかけた村松拓(Nothing's Carved In Stone / ABSTRACT MASH)が、ひとりアコースティックギターを弾き始めると、会場からは自然にハンドクラップが湧き上がった。「もうあったまってるね。群馬で初めての弾き語りです。楽しんでいきましょう」。そう言って歌いはじめたのは、ABSTRACT MASHの楽曲「Aspili」「Silent wheel」。バンドではなく、“アコギと歌”というシンプルなスタイルでは、村松のロックボーカリスト然としたヒリヒリとした存在感がぐっと浮き彫りになる。色気もだだ洩れだ。

MCでは、「LACCO TOWERは兄貴みたいに慕っている」と伝えた村松。14年前に下北沢GARAGEで開催された「ロック番長」というイベントに、ABSTRACT MASHとして出演したことがLACCO TOWERとの初対バンだった。それ以来、対バンの機会がなかった彼らだが、お互いに「遠く離れて、想いやってるような関係」を築いてきたという。「I ROCKSでは奇跡が起こる」と、オープニングで塩﨑が言っていたが、このステージで14年ぶりにLACCO TOWERと村松の対バンが実現したのも、まさにそんな奇跡ひとつだと思った。

村松拓(Nothing’s Carved In Stone / ABSTRACT MASH) Photo by Masanori Fujikawa

村松拓(Nothing’s Carved In Stone / ABSTRACT MASH) Photo by Masanori Fujikawa

最後は「何かを始めるときには恐怖とか不安がつきものだと思います。迷い、悩んだ末に進める一歩がある。そんな悩んでいるあなたの背中を押せる曲を送りたいと思います」と伝えて、Nothing's Carved In Stoneのナンバー「朱い群青」で終演。その身ひとつで、ゆっくりと一語一語噛み締めるように伝えたメッセージは、どこまでも生々しくて、胸に刺さる名演だった。

松川ケイスケと真一ジェット

松川ケイスケと真一ジェット Photo by Masanori Fujikawa

松川ケイスケと真一ジェット Photo by Masanori Fujikawa

2日目のトリは、「名うての唄ひ手」がツアーに拡大したことで全国に浸透しつつある、アコースティック・スタイルの松川ケイスケと真一ジェット。LACCO TOWERの歌謡としての強さや、メロディの良さ、歌詞の細部が堪能できるステージだ。坂本龍一もかくや、なピアノを奏でる真一ジェット、第一声からポーンと高音で魅了する松川の歌の表現力を堪能させる「檸檬」でスタート。檸檬を月に見立てて窓に置くーー複雑な感情が溢れ出し、早くも場を二人の色に染める。

松川ケイスケと真一ジェット Photo by Masanori Fujikawa

松川ケイスケと真一ジェット Photo by Masanori Fujikawa

「I ROCKS 2019へようこそ。お帰りなさい!」と松川が第一声を発すると様々な世代が集まったフロアから拍手が起きる感動的なスタートだが、ここから掛け合い漫才よろしく、松川が真一ジェットの新しい髪型の明快な二色ぶりにツッコミを入れ、返す真一ジェットはサングラスの開閉をスマホの着信音よろしく音色を変え、シンクロさせて笑わせる。予定外の真一ジェットによる「晴れろ」と題された晴天祈願のアドリブも交え、1曲披露しただけで10分以上は経過しただろうか。さすがに少し巻き始め、青春の光と影の情景がリアルに立ち上がる「藍染」、さらにはバンド・アレンジでは聴くことのできないジャジーなピアノにのせた「杏子」。オーディエンスにハンドクラップを要求し、最初は表拍で叩いていた気がしたのだが、ピアノが入ると裏拍で打っているという参加感も楽しい。

松川ケイスケと真一ジェット Photo by 鈴木公平

松川ケイスケと真一ジェット Photo by 鈴木公平

エンディング前に松川がテンポチェンジし、アカペラで熱唱。自由度の高いアレンジでエモーションをまざまざと見せつける。のだが、ロマンティックな気分をひっくり返すように、必ず真一ジェットの「三・三・四拍子」のリフ&「オー!」の掛け声のセットで締めるのだ。なぜ、ムーディなまま終わらない……と思いつつも、妙にクセになる。

演奏とトークが同じぐらいの分量で進んできた中、松川が「いよいよ最後の曲に……いま、誰か『ふざけんな!』って言いました?」と笑わせながら、I ROCKSの核心めいたことを話す。「音楽をやる、バンドをやる、歌を歌うこと以上に、場所を作りたい。今日は帰省1日目。ここがみんなの家みたいになったらと思ってます」。ラストは「花束」。感謝を込めた歌ではあるけれど、「こぼれる弱さを包む花束」というLACCO TOWERらしい文脈が生きた内容がビビッドに伝わるのがいい。

6回目にして初の4日間開催を完売し、「自分が感動するのは当たり前だけど、フェスを作る者として、来る人を感動させて、それを見て感動したい」と真面目に決意を話した真一ジェット。続く2日間にバトンを渡すようにアンコールは「薄紅」で締めくくった。

Photo by 鈴木公平

Photo by 鈴木公平

 

取材・文=秦理絵:秀吉、goodtimes、村松拓(Nothing’s Carved In Stone / ABSTRACT MASH)、石角友香:片平里菜、松川ケイスケと真一ジェット

高校生シンガーソングライターKarin.、初ライブから1年でCDデビューを発表

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2001年生まれの現役高校生シンガーソングライター・Karin.が、1stアルバムム『アイデンティティクライシス』を8月7日(水)にリリースすることを発表した。

Karin.は、2018年6月8日に地元・茨城のライブハウスのステージで歌い始めた。

「居心地がいいはずなのに、ここから逃げたくなる。周りに合わせるのに精一杯で自分が思ってることは言えなくて、気づいたら苦しくて」
「『私はここにいるよ』っていうことを誰かに知って欲しい」

誰かのためにいいことをして生きることを生き甲斐としてきた彼女が、その胸の奥で押し殺した気持ちを歌にすることを覚え、人生で初めて曲を作り始めてから、わずか半年ほどでレコーディングを開始。

そうした楽曲達からなる1stアルバム『アイデンティティクライシス』のリリースを、初ライブから満1年の記念日である本日2019年6月8日に発表した。

“誰かのため”ではなく“自分のため”に歌い始めた彼女の、少し不安定に揺らぐダークな心模様を写した楽曲達は、“みんなと同じでいるために”そっと自分の気持ちを押し殺して生きる少年少女の共鳴を呼ぶに違い無い。

本日より、アルバムのリード曲となる「愛を叫んでみた」のミュージックビデオがKarin.オフィシャルYouTubeにて公開されている。このMVは、数多くのCM、あいみょんやAimer等のMV撮影しているカメラマン・三代史子が初めて監督として手がけた作品。

また、Apple MusicやLINE MUSIC等配信サイトにて楽曲「愛を叫んでみた」の単曲先行配信もスタートしている。

 

平松愛理 「部屋とYシャツと私」の続編をリリース、デビュー30周年記念ライブを東京・大阪で開催決定

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1992年にリリースされた大ヒット曲「部屋とYシャツと私」の続編となる「部屋とYシャツと私~あれから~」を8月28日にリリースすることを発表した平松愛理が、デビュー30周年記念ライブを東京と大阪で開催することが決定した。

『平松愛理 30 th Anniversary Live ~With All My Heart~』と題したこの公演は、2019年9月8日(日)大阪・ABC Hall、9月16日(月祝)東京・恵比寿ザ・ガーデンホールの2公演を予定。

平松は「平成生まれの慣れ親しんだ曲たちに令和にリリースしたばかりの新曲を織り交ぜ、次世代ミュージシャン達と一緒に今回だけお送りするスペシャルな音のスパークリング! 是非ぜひお越しください!! 30年の感謝を、心を込めてお届け致します」とコメントしている。

安田レイ 初の両A面シングル「over and over/dazzling tomorrow」を7月にリリース

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安田レイが両A面シングル「over and over/dazzling tomorrow」を7月17日(水)にリリースすることが決定した。

安田レイにとって初の両A面シングルとなる今作には、新曲「over and over」と、花王『PYUAN』「ピュア泡」編TV CMテーマソングとしてオンエアされていた「dazzling tomorrow」を収録。

新曲「over and over」は、繰り返しの日々を乗り越えていくための“寄り添いソング”で、安田は「繰り返す日々の中で私達は何度も失敗をし、後悔し、気付いたら傷だらけに。もう嫌になって遠くへ逃げたくなる日もある。でも、それでも前に進めていけるのはきっと素敵な出会いがあるから。悩んでいたら、泣いていたら、優しく寄り添ってくれる誰かがいるから。そこがわたしの居場所であり、生きる理由であり、いつも笑っていられる理由なんだ。あなたの隣にもきっとそんな特別な誰かがいるはず。「over and over」がそんな特別な誰かのように、あなたに優しく寄り添える一曲になりますように、、、。」とコメントしている。

安田レイは今作をリリースした後、7月26日(金)には名古屋ブルーノートでワンマンライブを開催することが決定している。

ヒトリエ  『wowaka追悼会』オフィシャルレポート到着、6月9日にはニコ生再放送も決定

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ヒトリエが6月1日に開催した『wowaka追悼 於 新木場STUDIO COAST』のオフィシャルレポートが到着した。


ヒトリエは、ボーカル・ギターのwowakaが、4月5日に急性心不全のため永眠。今回実施された『wowaka追悼 於 新木場STUDIO COAST』は、実施中だった全国ツアーのファイナルを予定していた会場にて、wowakaを悼むお別れ会として催されたもの。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

当日は、会場ロビーに祭壇が設けられ、wowakaの写真と生前愛用していたギターなどが飾られ、全国から集まった3,000人が献花を行いwowakaとのお別れを惜しんだ。

会場では、ヒトリエの写真を撮り続けているカメラマンの西槇太一による写真展「HITORIE TAICHI NISHIMAKI 2015-2019■」(※■=反復記号)も開催され、ライブやオフショットなど国内外を共にしたバンドの5年にわたる軌跡をたどる写真が展示された。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

『追悼会』はツアーの開演時間を予定していた18:00より、STUDIO COASTフロア内にて実施された。

全国ツアー『ヒトリエ TOUR 2019 “Coyote Howling”』の中止となった8公演のチケット所持者が入場可能となったこの会のために、全国から駆け付けた2,000人のファンでフロアは超満員。定刻をまわりステージ前の暗幕が開くと、通常通りセットされたヒトリエの機材がステージに並び、その後方に設置されたスクリーンに映像が投影。2017年に行われた『全国ワンマンツアー2017 “IKI”』から、ツアーファイナルとなった新木場STUDIO COAST公演のライブ映像が映し出された。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

「ツアーファイナル行けますか?新木場コースト!」とwowakaが会場を煽る「ワンミーツハー」、“未だ知らない場所へと向かおう”というラストの歌詞が印象的な「目眩」が続けて上映されると歓声と泣き声が入り混じりった声が会場から沸き起こる。

映像が終わり、開催中だったツアーのオープニングSEが鳴り響くとファンは大きな歓声と拍手でメンバーを迎え入れる。ゆーまお(D)、シノダ(G)、イガラシ(B)が順番にステージに登場し、シノダはwowakaのギターを高々と掲げて一層大きな歓声を浴びた後、ステージ中央にあるwowakaのギタースタンドに置いた。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

シノダが、「今日はwowakaのために集まってくれて本当にありがとうございます。ここ新木場STUDIO COASTのステージは、本来ならば僕たちのアルバムツアー“Coyote Howling”のファイナルとして立つ場所でした。きっとね、リーダーも立ちたかったと思うんだ、このステージ」と言葉に詰まりながら語り、「だから今日はwowakaが、リーダーがね、最も信頼してくれた僕たち3人だけで演奏する日だと思いました。短い時間ですがお付き合いください」と、残るメンバー3人でライブを届けることを告げ、「ヒトリエです、よろしくどうぞ」といつものヒトリエの挨拶からライブをスタートさせた。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

最初に披露されたのは最新シングルであり、アルバム「HOWLS」の1曲目でもある「ポラリス」。

シノダが歌うことでバンドメンバーからwowakaに向けて歌っているようにも受け取れる歌詞に、オーディエンスは拳を振り上げながら号泣。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

「行くぜ、新木場コースト!」とシノダが高らかに叫び、鮮烈な照明とレーザーを浴びながら「センスレス・ワンダー」、「シャッタードール」を轟音のバンドアンサンブルとともに届け、ギターを置いたシノダが「慣れないんだけど、ハンドマイクで歌わせてもらうわ。」と話した「SLEEPWALK」では、客席にマイクを向ける場面も。

MCでは「忙しい曲ばかり作りやがって……(笑)」とシノダがフロアを和ませつつも、「こんなに大勢の人の前で歌うことになるとは思わなかった。」と自身の緊張を語ったあと、「ライブ後半戦やらしてもらいます」と話すと、客席から「お願いします!」と掛け声が上がり、会場は笑いとともに温かいムードに包まれる。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

そのムードを一気にライブへの熱量へと変えるイガラシの爆音のベースソロから「踊るマネキン、唄う阿呆」、「トーキーダンス」とヒトリエのライブ鉄板曲とも呼べるアップナンバーを立て続けに演奏。

「wowakaより愛を込めて」と披露された「アンノウン・マザーグース」では、シノダ、イガラシ、ゆーまお、オーディエンスが一体となってサビをシンガロングした。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

その余韻から間髪入れずにバラード曲「青」を切々と歌い上げると、フロアには再び泣き声とともに沈痛な空気が訪れた。

最後の曲に入る前、シノダは今後のヒトリエについて「正直僕ら、『これからどうしていこうか』みたいな事は全然決まってなくて。でも、少なくとも解散はしないと思います」と語り、ファンから大きな拍手を浴びた。

「最後の曲は、絶対みんな歌える曲だと思うんだ。天国のwowakaに聞こえるぐらいみんなででっかい声で一緒に歌おうよ。」と語りかけ、wowakaがボーカロイド曲として発表し、ヒトリエのライブでも披露されていた「ローリンガール」を最後に演奏。

“もう一回,もう一回。”とヒトリエのライブのアンコールを求める際にもファンにはおなじみとなっている歌詞をメンバー、オーディエンスがそれぞれの感情をまき散らしながら絶唱した。

「ありがとうございました。そして、本当にwowakaありがとう」とシノダが感謝を述べてメンバーがステージを降りると“もう一回!”のコールが会場に鳴り響く。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

そんな中、再びステージに映像が投影される。スクリーンに映し出されたのは2018年に行われた『ヒトリエ UNKNOWN-TOUR 2018 “Loveless” 』から、ツアーファイナル東京・EX THEATER ROPPONGIのアンコール最後の曲として届けられた「リトルクライベイビー」の映像だった。

wowakaが「あなたが付いて来てくれるなら、俺はどこまででも行ける気がしてます。いつもありがとう。俺を作ってくれてありがとう。」と語りかけ、演奏を終えた後「また絶対、絶対に会いましょう。気をつけて帰れよ!」と笑顔で語る姿に、オーディエンスは感謝の言葉とともに惜しみない拍手を送った。再びステージに暗幕が下り、ヒトリエのシルエットロゴとともに“HITORIE”、 “wowaka”の文字が現れ追悼会は終了したが、観客はフロアに残ったままwowakaへの想いを込めた拍手が鳴り響き続けた。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

この追悼会の模様は、ニコニコ生放送でも配信され、当日会場に来ることの出来なかった約40,000人 が視聴し、愛のあるコメントでお別れを惜しんだ。番組内で一部映像トラブルがあったことから、6月9日に再放送が決定した。

ヒトリエ 撮影=西槇太一

ヒトリエ 撮影=西槇太一

 

さだまさし 最新ライブ作品からレキシプロデュース曲など全7曲で構成したトレイラー映像公開

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さだまさしの最新ライブ作品『45周年記念コンサートツアー 2018 Reborn ~生まれたてのさだまさし~』(6月26日発売)のダイジェスト版となる「45周年記念コンサートツアー 2018 Reborn ~生まれたてのさだまさし~」トレイラーがオフィシャルYouTubeチャンネルで公開された。

同ライブは、グレープでのデビューから45周年記念で開催された昨年2018年の全国コンサートツアーの、11月20日に行われた東京国際フォーラム・ホールA公演のライブの模様を収録したもの。昨年7月にリリースされたオリジナル・アルバム『Reborn ~生まれたてのさだまさし~』収録曲や「精霊流し」「無縁坂」「秋桜」「檸檬」など往年の名曲や、もう一度聴きたい名MCもたっぷり2時間15分にわたって収録。

そのライブ作品から、ナオト=マサシ・インティライミ名義で制作された「パスワード シンドローム」、レキシがアレンジ・プロデュースとして参加した「黄金律」、「Reborn~嘘つき~」「おんまつり」「都会暮らしの小さな恋に与える狂詩曲」「精霊流し」「長崎小夜曲」の全7曲で構成されたトレイラーとなっている。

ライブ作品『45周年記念コンサートツアー 2018 Reborn ~生まれたてのさだまさし~』は、DVD(2枚組)、 Blu-ray、CD(3枚組)の3形態のリリースとなる。

なお、さだは現在全国コンサートツアー真っ只中で、本日8日(土)23時からはNHK総合『SONGS~さだまさし~』の放送が予定されている。番組では「今夜は生じゃないけど『さだまさし』in SONGS」と題してSONGS責任者・大泉洋と初対談。また、アルバム『新自分風土記Ⅰ&Ⅱ』の再現ともなるスペシャルコラボとして、世界的なジャズピアニスト・小曽根真と「防人の詩」を、日本クラシックギターの第一人者・荘村清志と「風に立つライオン」を披露する。

 

LOVE PSYCHEDELICO 初のアコースティックツアー初日、“Premium”という言葉が相応しい至福の2時間

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LOVE PSYCHEDELICO Premium Acoustic Live “TWO OF US” Tour 2019
2019.5.26(日)横浜ランドマークホール

開演前のBGMとして、ザ・プリティ・シングスの「S.F. Sorrow Is Born」をはじめ、NAOKI(Gt/Vo)自らアナログ盤からWAVファイルに落としたという往年のブリティッシュロックの名曲の数々が流れる中、ライブはKUMI(Vo/Gt)とNAOKIがそれぞれアコースティックギターを軽やかにかき鳴らしながら「1 2 3」で始まった。

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

その「1 2 3」が収録されている7thアルバム『LOVE YOUR LOVE』をひっさげ、12公演を行った17年の全国ツアーからKUMIの出産を経て、2年ぶりにLOVE PSYCHEDELICOが行う今回の『LOVE PSYCHEDELICO Premium Acoustic Live “TWO OF US” Tour 2019』は、14年から東京を中心に不定期にやってきたKUMIとNAOKI、2人だけのアコースティックライブ『TWO OF US』の拡大版と言えるもので、ツアーとして全国を回るのは、今回が初めての試みとなる。

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

ツアーのスタートとなるこの日、NAOKIが曲間のMCで語ったところによると、「2、3本、弾き語りのライブでもやってみたらと言われて、2、3本だったらいいねって言ってたんだけど、次、打ち合わせに行ったら、ごめん、20本になっちゃったって言われて(笑)」という経緯で開催することになったそうだが、それならと、ツアーのために作った“日本一の映画館よりもスペックは上”とNAOKIが胸を張るスピーカーを導入。音響にもこだわった上で、さまざまな趣向を凝らしながら2年ぶりのツアーを、それこそ“Premium”という言葉が相応しいものにするというテーマもあるようだ。

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

この日、2人はアンコールも含め、2時間にわたって、新旧のレパートリーとライブならではと言えるカバー曲を披露。客席から手拍子が自然に起こるアップテンポの曲から、じっくりと聴かせるメランコリックな曲まで、そのセットリストは改めて楽曲の幅広さを印象づけたが、アコースティックライブと謳いながら、単にアコギをジャカジャカとか、ポロポロとかという単純なものにならないところは、やはりLOVE PSYCHEDELICOだ。

曲ごとにアコギに加え、エレクトリックギター、マンドリン、ブズーキー、ラップスティール、エレクトリックベースを持ち替え、お馴染みの曲を、フォーキーに、ブルージーに、ロッキンに、はたまたサイケデリックにと聴かせた、原曲とは一味も二味も違うアレンジは、アコースティックだからこそ、その魅力が際立つ伸びやかなKUMIの歌声とともに、この日の大きな聴きどころだった。

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

現在、2人は絶賛ツアー中のため、具体的な曲名は控えさせていただくが、中にはNAOKIが某オークションで落札したという年代物のリズムボックスの安定しないビートに少々てこずりながら、「みんなの手拍子を(リズムボックスのビートに)合わせて(笑)」と演奏した曲も。そんな遊び心もアコースティックライブならではだろう。

たぶん、カバー曲も公演ごとに選曲を変えるんじゃないか。きっと大のロックファンらしい選曲でニヤリとさせてくれるに違いないが、どんな曲が聴けるかは、実際、会場に足を運んだ時のお楽しみだ。

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

そして、この日のエクストラな見どころだったのがNAOKIの軽妙なトークだ。

「名古屋のFM局に1人でプロモーションに行ったら、1人だとよく喋るねと言われて(笑)」と話しながら爆笑を呼んだのが、先日、『SAISON CARD presents J-WAVE the Chris Peppler Show "JAM-O-RAMA" vol.3 ~Char and Guitar generation~』というイベントで大先輩のCharと共演することになったとき、「他の出演者と違って、自分は持ち歌がないからタイムリーな曲をやろうと思って、選んだのがエリック・クラプトンの「コカイン」だった」というエピソード。終演後、Charから選曲の理由を尋ねられた時のNAOKIの回答もまた、大ウケだったのだが、彼一流のブラックジョーク。決して嫌いじゃない。

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

そんなトークも楽しませながらライブは進んでいき、NAOKIがエレキギターでエネルギッシュなソロをキメた「裸の王様」から、「みんなと私たちを繋げてくれるきっかけになった曲かもしれない」とKUMIが繋げた「Your Song」では、観客のシンガロングとともに大きな盛り上がりが生まれ、そこにいる全員の胸を幸せな気持ちで満たしたのだった。

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

LOVE PSYCHEDELICO 2019.5.26 横浜ランドマークホール 撮影=Yosuke Torii

まさに“Premium”という言葉が相応しい、アットホームな2時間。次はいつあるかわからない。この機会に、ぜひ多くの人に足を運んでほしい。ツアーは9月29日の浜松公演まで続く。

取材・文=山口智男 撮影=Yosuke Torii

 


渋谷・Bunkamura Galleryで、『松井ヨシアキ展 パリでダンス』

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『松井ヨシアキ展 パリでダンス』が、2019年6月12日(水)~6月23日(日)まで、東京・渋谷のBunkamura Galleryにて開催される。

Bunkamura Galleryでは、3年ぶりの個展となる画家・松井ヨシアキ。聴覚を失った松井にとって、「音」は聞くものではなく感じとるもの。会話・ステップ・演奏・情緒、すべての現象に音色が加わった瞬間、キャンバスを彩る愉快な旋律は軽快に踊り始める。決して現実の光景にこだわる必要はない。脳裏に浮かぶ人々の生活リズム、心地良い風の肌触りでさえ松井は「音」の対象とする。そんな一瞬一瞬を切り取って描かれた作品は、彼の穏やかな記憶を蘇らせ画面上に存在させる。

そして今展、彼がテーマに選んだのが「パリでダンス」。カフェを彩る楽しげな会話や哀愁漂う夜空も松井にとっては心落ち着く慣れ親しんだ光景。パリジャンの粋なダンスに紳士なギャルソンの注ぐコーヒー、木々から覗く木漏れ日の光。パリを流れる日常の空気に自らの研ぎ澄まされた音感が宿ったとき、彼にしか奏でられない陽気なビートが聞こえてくる。

どんなに些細な変化や何気ない仕草からも小さな物語は音を持って歩き始める。力強く塗られた油彩の中から聞こえてくる、リズミカルな空気を是非感じ取ってほしい。

舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』宮沢賢治のゆかりの地・岩手で開幕! 三位一体の演出で「異能力」バトルが展開

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2019年6月8日(土)、岩手・北上市文化交流センター さくらホール 大ホールにて、舞台『文豪ストレイドッグス 三社(さんしゃ)鼎立(ていりつ)』が開幕した。本公演の開幕にあたり、演出の中屋敷法仁、中島 敦役の鳥越裕貴からコメント、そして前日に行われたゲネプロの模様、舞台写真が届いたので紹介する。

演出:中屋敷法仁さん コメント

魅力あふれる刺激的な原作を俳優たちのナマの身体でどのように生み出すのか。
出演者・スタッフ一同が、それぞれの「異能力」を最大限に発揮し、その最適解を求め、足掻きながら創作してきました。
舞台芸術の最前線と呼べる、最高にエキサイティングな劇空間が誕生したと自負しています。
劇場でお会い出来ることを楽しみにしております。

中島 敦役:鳥越裕貴さん コメント

まず、ひと言。
これは、紛れもなく演劇です。

稽古中は最初から最後までキャスト、スタッフの皆様、常に全力で文豪ストレイドッグスという作品を楽しみました。
稽古初日から千秋楽までずっと挑戦し続ける、挑戦出来るカンパニーです。
そして、笑顔の絶えない素敵な現場。
奇才の中屋敷さんを筆頭に素晴らしいスタッフさん、キャストと共に五都市で芝居を出来る事を嬉しく思います。

みんなが文豪ストレイドッグスを愛し、演劇を愛しています。
シリーズものですが舞台を観た事のない人にも観て頂きたいです。
演劇の面白さが伝わると信じています。
キャスト32名
全身全霊で挑みます。
文ステに関わるキャスト、スタッフの皆様の文スト愛、演劇愛を感じて頂ければと思います。
予告します。
演出家、中屋敷さんの異能力
"演劇LOVE"、五都市で発動します。

舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』ゲネプロレポート

「文豪ストレイドッグス」とは原作・朝霧カフカ、作画・春河35による漫画作品を原作とし、文豪たちと同じ名を冠するキャラクターが異能力で戦う人気異能力バトル漫画。2017年12月には舞台第一作目が上演され、続く2018年9月の第二作目、舞台『文豪ストレイドッグス 黒の時代』では太宰治(多和田任益)の過去の物語が描かれた。
満を持して、本日から始まる第三作は「三社鼎立(ていりつ)」という言葉の意味通り、中島敦(鳥越裕貴)、太宰らが所属する武装探偵社、芥川龍之介(橋本祥平)、中原中也(植田圭輔)らが所属するポートマフィア、そして海外からの新勢力、フランシス・F(君沢ユウキ)らの組合<ギルド>という3つの勢力が互いに拮抗し合い、ヨコハマという土地で異能力バトルが繰り広げられる。

鳥越裕貴	(中島 敦 役) 撮影:宮川舞子

鳥越裕貴 (中島 敦 役) 撮影:宮川舞子

多和田任益(太宰 治 役) 撮影:宮川舞子

多和田任益(太宰 治 役) 撮影:宮川舞子

橋本祥平	(芥川龍之介 役) 撮影:宮川舞子

橋本祥平 (芥川龍之介 役) 撮影:宮川舞子

植田圭輔	(中原中也 役)  撮影:宮川舞子

植田圭輔 (中原中也 役) 撮影:宮川舞子

君沢ユウキ (フランシス・F 役) 撮影:宮川舞子

君沢ユウキ (フランシス・F 役) 撮影:宮川舞子

はじめにゆらりと舞台上に出てきたのは「白鯨」のハーマン・F(砂塚健斗)と、祖国の妻と通話をするフランシス。続いてジョン・S(川隅美慎)、ラヴクラフト(村松洸希)、ナサニエル・H(香取直登)、ルーシー・M(エリザベス・マリー)、マーガレット・M(富樫世羅)、ルイ―ザ・A(永田紗茅)もそのあとに続き、機敏で不思議なダンスとともに日本への到着を告げた。中島と泉鏡花(桑江咲菜)は外出中にポートマフィアの幹部・尾崎紅葉(夢月せら)に襲われる。自分もかつて光に憧れたが……と悲しそうに鏡花に帰参を諭すが、これを拒否されてバトルへ。鏡花は、中島の発する光に自分が憧れてもいいものだろうかと悲しみ迷い、姿を消す。そして武装探偵社の本拠地に直接赴いたフランシスは、探偵社との交渉が難航すると、堂々と敵意を露にする。

泉&尾崎 撮影:宮川舞子

泉&尾崎 撮影:宮川舞子

武装探偵社とポートマフィアの対立に、異国の地からやってきた組合<ギルド>。彼ら三社のトップが一斉に声高らかに宣言する。「異能力戦争だ!」と。物語は原作の流れに沿い、原作ファンは安心して観劇できる。

三組織トップ 撮影:宮川舞子

三組織トップ 撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

「文豪ストレイドッグス」と言えば「異能力」が特徴的だ。本舞台では役者のアクションと映像とアンサンブルによる三位一体の演出で「異能力」が表現される。例えば芥川龍之介の「羅生門」は両手を組み捻って操り、舞台一面に禍々しい黒と赤の棘が出現し、ダンサーが手にした布で相手に噛み付いて拘束している。ジョン・Sの植物を操る能力も、うねうねとした植物を思わせるダンス、映像、木をまとったアンサンブルの動きによるもので「異能力」を観ることができる。能力ごとにその特性や表現の仕方は異なるため、ステージという広い空間に登場するキャラクターたちのバトルがどのようなものであるか、どう動きどう決着がつくのかということは舞台の見どころのひとつだ。

中島&芥川 撮影:宮川舞子

中島&芥川 撮影:宮川舞子

中島&太宰 撮影:宮川舞子

中島&太宰 撮影:宮川舞子

中島&芥川 撮影:宮川舞子

中島&芥川 撮影:宮川舞子

このように本舞台では、アンサンブルの動きも作品の雰囲気を伝えるのにとても重要だ。キャラクター以外に登場する名前のない人間を演じるのはもちろん、時にはモノやキャラクターの心の動きと同調し、場面や心情の変化を巧みに表している。演出・中屋敷法仁の独特な感性によるものが非常に大きく、場面変化の表現の仕方にも色濃い特徴を感じ取れるだろう。

福沢&森 撮影:宮川舞子

福沢&森 撮影:宮川舞子

太宰&中原 撮影:宮川舞子

太宰&中原 撮影:宮川舞子

福沢諭吉(和泉宗兵)、森鴎外(窪寺昭)、フランシス・Fら、組織のトップらがまとうものは底知れぬ存在感、威圧感を伴い、舞台だからこそ味わえる空気そのもの。目線や身体の動かし方、声音一つで格の違いを思わせられる。
太宰と中也の、過去に「双黒」と呼ばれたコンビは原作でも人気が高く、夢野久作(倉知あゆか)奪還のために手を組んで戦うシーンも見逃せない。ふざけた物言いで中也への「嫌がらせ」が多い太宰も、その態度にキレまくる中也も、戦いではお互いの異能力を信頼し強大な敵を撃破している。

和泉宗兵	(福沢諭吉 役)  撮影:宮川舞子

和泉宗兵 (福沢諭吉 役) 撮影:宮川舞子

窪寺 昭	(森 鴎外 役) 撮影:宮川舞子

窪寺 昭 (森 鴎外 役) 撮影:宮川舞子

そして対比されるように、何度も対峙している中島と芥川。中身は違えど暗く辛い過去を持ち、同じ人物に救われた経緯のある二人。彼らの憎悪や孤独に対する感情は誰よりも深く、生きることや戦うことへの原動力ともなっている。何度も感情を爆発させて、理解できない相手への反発心を積もらせる。その対峙は運命か、果たして何者かの意図か。今後の展開にも注目だ。

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

撮影:宮川舞子

宮沢賢治のゆかりの地・岩手を皮切りに、森鴎外が暮らした福岡(福岡県小倉市「森鴎外旧邸」)、愛知、大阪、東京の5都市で約一ヶ月間公演する。
舞台上で彼らが「生きて」いる様をぜひ体感して欲しい。

文:松本裕美 写真:宮川舞子 
(C)舞台「文豪ストレイドッグス 三社鼎立」製作委員会

s**t kingzのshojiとOguriが聴かせて魅せる! 2日間だけの朗読劇『My friend Jakyll』開幕

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高い表現力が人気のダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz(シットキングス)」のshojiとOguriが出演する朗読劇『My friend Jakyll』(マイフレンドジキル)が2019年6月8日(土)に東京・Spiral Hall(スパイラルホール)にて開幕した。たった2日間だけのプレミアステージの公開ゲネプロ(通し稽古)と囲み会見が同日行われた。

『ジキルとハイド』と言えば、過去にブロードウェイミュージカルとしてトニー賞の最優秀ミュージカル脚本賞にノミネートされる他、世界各国各言語で上演される、“二重人格”を題材にした代表的な作品。今回はそのストーリーテラーとして、ダンサーである 2 人が“朗読の語り手”と“踊り手”に分かれて、物語を進行するという新しいスタイルに挑戦する。

(左から)shoji、瀬戸山美咲、Oguri

(左から)shoji、瀬戸山美咲、Oguri

これまで“無言芝居”を行ってきた彼らにとって、初めての試みとなる“朗読劇”は、二人が本格的に俳優へチャレンジする第一歩となる。上演台本・演出を務めるのは、2019年第26回読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞した劇作家・ 演出家の瀬戸山美咲。囲み取材にはOguri、shojiと瀬戸山が出席し、今の心境などを語った。

今回の見どころについて聴かれたshojiは「いつもは、決まった音楽に合わせて踊る事が多いのですが、今回は、お互いの朗読に対してダンスを踊ったり、お互いのテンポ感や空気感、生演奏のギター演奏などにも合わせて踊っているので、すごく“生きた舞台”になっています。そこを楽しんでもらいたい」と語る。
また、朗読劇をやってみての印象についてOguriは、「今まで話してきた日本語が、日本語ではなかったという事に気が付きました」と笑いながら話し、会見の場を沸かせた。

そして瀬戸山は、二人を演出した印象について「shojiさんは朗読もダンスもパッションの人で、Oguriさんは、真正面にダンスも朗読もやりきる感じ」と話し、さらに「二人は、ダンスも朗読も全然違うタイプ。最初は、稽古を別々にしていた事もあり、同時に稽古をし始めた時に、お互いの違いに驚いていました」と稽古の様子を明かした。

そんな瀬戸山からのアドバイスで印象に残っている事は? という問いに、shojiは「“言葉の粒”という言葉が印象に残っています。今まで生きてきた中で、言葉を粒として捉え、発する事を意識した事がなかったので、その言葉がとても印象に残ってます」と前傾姿勢で話し、一方Oguriは、「瀬戸山さんから、“めちゃくちゃなOguriさんを見てみたい”と言われて(笑)。ダンスが即興的な部分が多い中、“どうなっちゃってもいいから役としてやってみよう”と挑戦し始めたら、そんな自分も楽しめるようになってきました」と言うとshojiと瀬戸山がたまらず大笑いする一幕となった。

この日公開されたゲネプロでは語り手をOguri、踊り手をshojiが務めて披露された。これまで無音芝居で観客を沸かせていたs**t kingzが台詞を語る姿は実に新鮮で、しかも耳障りのいい美声だ!

物語が進むと徐々に台詞にも熱がこもり、朗読に合わせて踊っているshojiはもちろんだが、Oguriの額にもいつしか汗がにじんでいた。語り手と踊り手が同時に同じステージにいる状態なので、当初は語り手もしくは踊り手のどちらかに目(耳)が集中していたが、いつしか両者を同じくらいのバランスで楽しんでいる自分に気が付き、興味深い体験をする事ができた。

本公演は、8日(土)9日(日)の2日間、計4公演の開催となる。当日券は会場にて各公演開場時間より先着で販売予定。この週末限定の、即興性の高い新感覚の朗読劇を、是非体感して欲しい。

取材・文・撮影=こむらさき

藤巻亮太主催『Mt.FUJIMAKI 2019』にORANGE RANGE出演決定

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藤巻亮太がオーガナイザーを務める野外音楽フェス『Mt.FUJIMAKI 2019』の追加出演者として、ORANGE RANGEの出演が発表された。

すでにアナウンスされているトータス松本(ウルフルズ)、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)、岸田 繁(くるり)、大塚 愛、teto、藤巻亮太と合わせ、全7組の出演が決定した。

『Mt.FUJIMAKI 2019』は、9月29日(日)に山中湖交流プラザ きららにて開催。チケットの一般発売は6月29日(土)10:00からスタートする。

 

ももいろクローバーZ 最新アルバム収録曲のMVフルを連日公開中、第6弾はGLIM SPANKY提供曲「レディ・メイ」

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ももいろクローバーZの5thアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』(5月17日発売)収録曲、「レディ・メイ」のミュージックビデオFull ver.がオフィシャルYouTubeで公開された。

FIXIONが手がけたこのMVでは、老夫婦による予測不能のストーリーが展開。楽曲はGLIM SPANKYによるもので、作詞を松尾レミ、作曲をGLIM SPANKYの2人、編曲を亀本寛貴が担当した。GLIM SPANKYらしいブルースロックな曲調と大人びた歌詞が印象的なナンバーとなっている。

ももクロは、5thアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』収録曲のMV Full ver.を連日公開中。この企画は若手のディレクター陣が集結し、それぞれが各楽曲を試聴して得たインスピレーションをもとに各々が自由に映像を制作したもの。アルバム発売前にShort ver.を公開し、6月3日からは7日間連続でFull ver.を公開して来たが、明日6月9日の発表で全ての映像が出揃うことになる。

 

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