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【サンボマスター・山人音楽祭 2019】トリ前の赤城に響いた、一期一会に全身全霊のロックンロール

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山人音楽祭 2019【赤城ステージ】 サンボマスター

サンボマスターのライブを観るたび、なぜこのテンションが全く落ちることがないのだろう?と思うことがある。ひたすら客を煽り、全員優勝を叫び、いくらモッシュ&ダイブが起ころうと「そんなもんですか?」とさらに焚きつける。それはサンボマスター、ことに山口隆(Vo/Gt)が、1日たりとも同じオーディエンスはいないし、今日この日しか自分たちのライブを観ない/観られない人もいるだろうということ、もっと言えば、彼が「令和に間に合わなかったやつ」というように、災害や病気で本当に命を落としてしまった人が存在することを絶対に忘れないからだと思う。今日も今日とて、二度と出会えないかもしれない『山人音楽祭』2019年のオーディエンスと対峙する。

大トリのG-FREAK FACTORYとザ・クロマニヨンズに挟まれた大役という部分が、さらにバンドに火をつけた部分はあったように見える。そのことが「ロックンロール!」の連呼をさらに熱いものにしていたように見受けられた。いや、山口にしてみればそれも必然的な口上なのかもしれないが。

サンボマスター

サンボマスター

セトリを見ていただければ、鉄板中の鉄板ナンバーが居並ぶことは一目瞭然なのだが、くだんの「令和に間に合わなかったやつ」というMCで「令和に間に合わなかった命にも、今ここにいるお前らにも同じように言いたいことがある、アイ・ラブ・ユー!」と叫び、突入した「ラブソング」の美しさには刮目した。山口はひたすらオーディエンスを鼓舞するし、アッパーなロックンロールが彼らの魅力であることは相違ない。だが、全員優勝を叫ぶライブの中で重要なのが、ソウルフルで優しいラブソングなのだ。そしてそれを具現化する山口、近藤洋一(Ba/Cho)、木内泰史(Dr/Cho)のもはや呼吸のように身についたグルーヴを生み出す演奏の緩急。実際に歌う山口以外の二人も全力で楽器によって「歌う」。

サンボマスター

サンボマスター

サンボマスター

サンボマスター

そしてサンボマスターの「ロックンロール イズノットデッド」は「お前ら勝手に死ぬなよ!」という叫びに通じる。山口がラスト1曲を前に「時間がねえから手短に言わせてくれ!お前らは生まれたときからクソだったことは一度もねえ! ならなんだこんなに苦しい夜があるのか?  それはその夜がクソなだけだ。お前がクソだったことは一度もねえ!」と、手短どころかますます感謝と檄がヒートアップしていく。

サンボマスター

サンボマスター

「俺はブルーハーツにもハイロウズにもクロマニヨンズにもなれなかった。でも俺は俺になれた。お前もお前になれる!」――この叫びから放たれた「輝きだして走ってく」はもはや、長年のレパートリーと肩を並べる説得力を獲得していた。全力ってどういうもので、どこまで出せるのか? 生きてる実感は何をどうすれば感じるのか?  少なくともこの赤城ステージでの時間を過ごしたオーディエンスは体感したはずだ。


文=石角友香 撮影=HayachiN

サンボマスター

サンボマスター


LACCO TOWER、ツーマンツアーを11月より開催決定 BRADIOら出演者も発表に

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LACCO TOWERが、11月2日より全国6公演となる『2マンツアー2019 五人囃子の駆け落ち騒ぎ』を開催することが決定した。

また、対バンとしてWOMCADOLE、BYEE the ROUND、BRADIO、ラックライフの出演が発表となった。なお、福岡・大阪公演の対バンは後日発表となるとのこと。

LACCO TOWER

LACCO TOWER

 

【ハルカミライ・山人音楽祭 2019】大胆不敵に全力投球 飛ぶ鳥落とすニューカマーが榛名をジャック

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山人音楽祭 2019【榛名ステージ】 ハルカミライ

開演直前、榛名ステージに続々とやって来る観客を、「前のほうにお進みください!」とスタッフが誘導しているのは、この1、2年、メジャーな大規模フェスティバルの出演ラインナップに名前を連ねるようになったハルカミライのライブを、この機会に観ておきたいと思った人が多かったからに違いない。その意味で、彼らは今年の注目株の1つだったわけだが、ハルカミライはフロアを埋め尽くした観客の気持ちをがっちりと掴み、今風に言えば、山人に大きな爪痕を残していった。

ハルカミライ

ハルカミライ

ハルカミライ

ハルカミライ

「うおりゃあ!来たかったよ!」と橋本学(Vo)がステージに出てくるなり雄叫びを上げ、山人に出演できた歓びを全身で表現しながら、大先輩が主催するフェスで、これっぽっちも物怖じせず、いつも通りやりたい放題のライブを繰り広げた度胸はあっぱれの一言。痛快ですらある。ライブ・シーンでめきめきと頭角を現してきたのも大いに頷ける。なだれこむように始まった1曲目の「君にしか」から、抒情的な歌心が滲むパンク・ロック・ナンバーをたたみかけ、橋本が何度も客席に飛び込むガッツを見せながら、曲間で「茂木さんの真似、練習してきました。ちょっと似てね?(笑)」と大先輩や、さらには観客をイジる茶目っ気が反感を買わないのは、グータッチしこねた観客に気づいた橋本が、曲が終わってから「ぐータッチしにこいよ」と声を掛けたり、橋本がフロアに落とした水のペットボトルをダイブしながら届けてくれた観客に礼を述べたり、観客に対して真摯に向かい合っていることがちゃんと伝わるからだ。そして、オアシスとセックス・ピストルズとザ・フーがごた混ぜになったような(←個人の感想です)がむしゃらな演奏と、その荒々しさの中で観客の耳に残るメロディと言葉が、このバンドがどんなふうに音楽に取り組んでいるか、その情熱を物語っているからだ。

ハルカミライ

ハルカミライ

ハルカミライ

ハルカミライ

初参戦にもかかわらず、彼らを榛名ステージのトリ前に抜擢した主催者の、橋本曰く「粋なはからい」に感謝しながら、「あっち(赤城ステージ)にも立てると思います!(赤城ステージに立つバンドと)肩を並べた俺たち、超かっこいいと思う。そっちから見ててくれ」と堂々と宣言。赤城ステージに立っても、やりたい放題のライブを繰り広げてくれるに違いないと思うが、それはこれからの話。

「Tough to be a High」と「エース」。ショート・チューン2曲でラストスパートをかけたところで、時間が巻いてしまったのか、「アストロビスタ」を終えた段階で持ち時間が残っていることがわかると、「あと3分ある!」(橋本)と彼らは「ファイト!!」を駆け抜けるようにドカンと鳴らして、最後の1秒までステージに食らいつくガッツをダメ押しで見せつけた。そんなところも痛快だったのだ。


文=山口智男 撮影=半田安政

ハルカミライ

ハルカミライ

【Ivy to Fraudulent Game・山人音楽祭 2019】初登場にして榛名のトリ 群馬が育んだ激情のサウンドが包む

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山人音楽祭 2019【榛名ステージ】 Ivy to Fraudulent Game

地元・群馬の若手バンドにトリを任せる。そんなG-FREAK FACTORYからの想いを託されて、今年、初出演にして、榛名ステージのトリとしてステージに現れたのはIvy to Fraudulent Game。その気持ちに応えるべく、「山人、いくぜ!」と、気合いのこもった寺口宣明(Vo/Gt)の掛け声を合図に「青写真」からライブはスタート。不規則に絡み合う緻密なバンドサウンドのうえで、寺口の耽美なボーカルが美しいメロディを紡いでゆく。

Ivy to Fraudulent Game

Ivy to Fraudulent Game

Ivy to Fraudulent Game

Ivy to Fraudulent Game

内なる葛藤からの出口を探し出すような解放的なナンバー「blue blue blue」のあと、インターバルを福島由也(Dr)のリズムでつなぎ、渦巻く轟音のなかで思い通りにならない毎日への苛立ちをぶつけるような「E.G.B.A.」へ。激しく体を揺さぶりながら繰り出すカワイリョウタロウの荒々しいベースと、耳をつんざく大島知起のギターが重なり、緩急をつけながら熱を帯びてゆく激情のバンドサウンドは、青い炎のように静かに燃えていた。

MCでは、「G-FREAKは群馬の大先輩なんだけど、気づいてもらえてたんだなって。呼んでもらえたとき、心から“ありがとう”って思いました」と感謝を伝えた寺口。アイビーもまた、地元・群馬で自主企画を開催するなど、バンドのルーツである土地を大切にし続けるバンドだからこそ、山人への想いも特別なものがあるのだろう。

Ivy to Fraudulent Game

Ivy to Fraudulent Game

Ivy to Fraudulent Game

Ivy to Fraudulent Game

軽やかなビートと踊るようなギターのフレーズにのせて、朗らかなメロディが弾んだ「革命」でフロアにハンドクラップが巻き起こすと、ラスト1曲を残して、寺口は「どうか今日が終わっても、一人ひとりのなかに音楽が再生されていますように。それが俺たち曲だったらいいなと思います」と願いを込めて伝えた。最後は、いまバンドにとっていちばん大切な楽曲だという「Memento Mori」。消えない孤独も、過去への後悔も、明日への恐れも、決して消え去ることはないけれど、その積み重ねこそ、いまを生きるということだ、と。そう力強く歌い上げたナンバーは、この日、あらゆる感情を呑み込んだアイビーの音楽のすべてが、紛うことなく光へ向かっていることを告げる、強い意志を持った曲だった。


文=秦理絵 撮影=半田安政

Ivy to Fraudulent Game

Ivy to Fraudulent Game

【G-FREAK FACTORY・山人音楽祭 2019】満を持して登場した山人の盟主 会場全体で鳴らし歌ったライブで初日を締めくくり

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山人音楽祭 2019【赤城ステージ】 G-FREAK FACTORY

『山人音楽祭2019』初日、あっという間にトリの時間がやってきた。G-FREAK FACTORYの登場である。SEが鳴り、照明がつくと、そこには既にメンバーの姿があった。しかし、観客の驚きの声はそのことに対してではない。6~7人からなる和太鼓隊がバンドの後ろに控えていたのだ。重厚なリズム隊との演奏はまるで和製セパルトゥラと言ってしまいたくなるぐらいの迫力で、かなりグルーヴィ。演奏のテンションがぐっと高まったところで登場したのは茂木洋晃(Vo)。そして、力強いロングトーン一閃、次の曲「日はまだ高く」へ。間奏では「群馬を楽しんでってくれ!」と挨拶し、“Say ho!”のコールアンドレスポンスを交わす。いや~、それにしてもすごい盛り上がりだ。フロアの前から後ろまでポンポン人が跳ねる光景は圧巻。

G-FREAK FACTORY

G-FREAK FACTORY

ピースなノリから一転、「Unscramble」では、テンポを上げてフロアを煽動。そして、「そこに愛さえあれば大丈夫だ、そうだろ? 山人!」と茂木が呼びかけたメロディアスでストレートなロックチューン「らしくあれと」までの4曲で、G-FREAK FACTORYのなんたるかを明確に示したと言える。MCで茂木が「今年はどうだった?」と問いかけると、温かい拍手が返ってくる。「まだまだイケるよ、山人」と茂木は静かに自信を見せた。

G-FREAK FACTORY

G-FREAK FACTORY

G-FREAKの歌には郷愁を刺激するようなところがあるが、それは新曲「Fire」も同様だ。レゲエからの影響が濃いバンドとはいえ、彼らの歌はいい意味で日本くさい。80年代あたりのロックを感じさせるのだ。イントロが鳴った瞬間歓声が上がったのは「Too oLD To KNoW」。茂木はフロアへと歩み寄り、客の上に立ち、サビのシンガロングを求める。その瞬間、会場全体がひとつになった。この感じ、なんて表現したらいいんだろう。ユニティ……っていうのもちょっと違うし……。すると、曲終わりで茂木が見事に表現してくれた。「お前ら、ライブ観に来たんじゃなくて、(ライブを)しにきたんだな」まさにそれだ。

G-FREAK FACTORY

G-FREAK FACTORY

エンディングが近づいていた。茂木の喋りはフリースタイルのラップ、いやポエトリー・リーディングへと移っていく。そして、人々のぬくもりを感じたまま、茂木が歌い始めるは「ダディ・ダーリン」。BRAHMANのTOSHI-LOWを筆頭に、多くのボーカリストが人の頭上で歌うが、茂木の場合はちょっと趣が異なる感じがする。人とつながりにいってる意識が他のボーカリストよりも強そうというか――実際、最後まで歌い終えると、周辺にいた人々と握手を交わし、茂木はゆっくりと歩きながらステージ袖へとはけていくのだった。

G-FREAK FACTORY

G-FREAK FACTORY

このまま締めても十分いいエンディングだったが、やっぱりもっと聴きたい。フロアもスタンドもスマホのライトを掲げて4人の登場を待つ。そして、4人は再びステージに現れ、「GOOD OLD SHINY DAYS」と「EVEN」を披露した。「今年の山人は1DAYでいいんじゃないか」という意見が身内からも外部からもあったという。しかし、今年も2DAYSに踏み切った。茂木はそれを「地元の挑戦」だと言った。だとしたら、その挑戦の半分は成功したんじゃないか。“ローカルバンド史上最高傑作G-FREAK FACTORY”の意地が実を結んだんだ。


文=阿刀“DA”大志 撮影=HayachiN

G-FREAK FACTORY

G-FREAK FACTORY

ReoNa 初の全国ツアー開幕 PENGUIN RESEARCHとの2 マンライブやFCクリスマスイベント開催を発表

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絶望系アニソンシンガーReoNaが本日 9月21日から、自身初となる全国ツアー『ReoNa Live Tour 2019“Colorless”』をスタートさせたが、そこでPENGUIN RESEARCHとの2 マンライブを発表した。

これはPENGUIN RESEARCHの対バンライブツアー『Penguin Fight Club ~それでも闘う者達へ~』のファイナル大阪公演(12月26日)で実現するもの。異色の2マン決定という驚きの発表に、会場は興奮の渦に包まれた。さらにオフィシャルファンクラブ「ふあんくらぶ」会員限定イベントとして『アンハッピークリスマス ふあんパーティー2019』が12月22日に都内某所で開催されることも合わせて発表となった。

photo by Viola Kam (V'z Twinkle)

photo by Viola Kam (V'z Twinkle)

アンコール一切無しのReoNa ワールドに包まれたツアー初日は無事閉幕。まだチケット一般発売中の会場もあるので、ReoNa の“お歌の世界”を体験してもらいたい。

 

『おっさんずラブコンサート』の開催が決定 オーケストラ演奏でドラマ名場面映像を楽しむ

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2020年1月22日(水)・23日(木)東京国際フォーラム ホールAにて、『おっさんずラブコンサート』が開催されることが決定した。

2018年新語・流行語大賞トップ10にも選出され、日本中に社会現象を巻き起こしたドラマ『おっさんずラブ』。現在映画が公開中、続編ドラマも10月に放送開始と盛り上がりを見せる中、新たに開催が決定した本コンサートは、オリジナルオーケストラが奏でる生演奏とともに名場面映像を楽しめる内容だ。

通常チケットには非売品オリジナルリコーダー、プレミアムチケットには同アイテムに加えリコーダーケース付き。オリジナルリコーダーでオーケストラと一緒に演奏する来場者参加企画も用意されているという。

(C)おっさんずラブコンサート製作委員会

(C)おっさんずラブコンサート製作委員会

オフィシャル先行予約(抽選)は、2019年9月22日(日)正午12時から開始される。

 

【Spinna B-ILL・山人音楽祭 2019】2日目妙義はアコースティックセットで味わうグッド・ミュージックから

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山人音楽祭 2019【妙義ステージ】 Spinna B-ILL

シンガー・ソングライターであると同時にパフォーマーも名乗るソウルフルなレゲエ・シンガー、Spinna B-ILL。表現の方法は何であれ、歌に込めたメッセージは変わらないと、シチュエーションに応じて、DJセット、アコースティック・セット、フルバンド・セットを使い分けるその彼がギタリストとドラマーを従えたアコースティック・セットで初参戦となる『山人音楽祭』に挑む。

裏打ちのリズムとグルーヴの大きなメロディに乗せ、1曲目の「まっすぐに」は、スロー・テンポのレゲエ・ナンバー。早速、観客が体を横に揺らし始めると、それはウォーミングアップだったとでも言わんばかりに、そこから一転、「よおよお、調子はどうなんだい? 一発行っときましょうか」と演奏がテンポアップ。「俺についてこい。ぜひ、みんな奮ってご乗車ください!」とつなげたのは、「レゲエトレイン」。さっきまで心地よさそうに体を揺らしていた観客が手を挙げ、飛び跳ねるように体を動かし始める。一度、スイッチが入ってしまったら、あとは心を解放するきっかけをその都度その都度、作ればいい。

Spinna B-ILL

Spinna B-ILL

「オーライ、オーライ、オーライ」と歌いながら、「わかんなくても歌ってしまえ!」というSpinna B-ILLの呼びかけに応え、声を上げた観客たちは、「山人の声が聴きたいぜ! おまえら、もっとイケるはず!」と促されると、さらに大きな声でシンガロングした。「ホッピーブルース」でハイとロウを使い分けたダイナミックな歌で観客を沸かせてから、「山人も、海人も、街人も手を挙げろ! みんなでアガらなきゃ意味ねえんだよ!」とつなげたのが、「まっすぐに」「レゲエトレイン」とともにSpinna B-ILL&the cavemans時代から大事に歌い続けてきたレゲエ・ナンバー「ライオンの子」。生きるプライドを高らかに歌い上げるSpinna B-ILLの代表曲中の代表曲で、ステージに飛び入りした茂木洋晃とともに観客自らシンガロングの声を上げ、天気予報を裏切るように広がった明るい空の下、大きな一体感が生まれた。

Spinna B-ILL

Spinna B-ILL

「これを機に密なおつきあいをお願いします」と来年以降の山人参戦にかける意欲をアピールしながら、最後は、現実と向き合いながら、笑顔と愛を求める気持ちを歌ったソウルフルなバラード「あるがまま」をじっくりと歌いあげ、そこにいる全員の胸を温かいもので満たしたのだった。


文=山口智男 撮影=タマイシンゴ

Spinna B-ILL

Spinna B-ILL


倉木麻衣「どんな環境でも必ずみんなにチャンスはある」 サンリオ“ウィッシュミーメル”提供楽曲への想いを明かす 

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9月21日(土)、サンリオピューロランドにて “ウィッシュミーメル”の初めてのショー『Wish me mellのChance for you』の上演開始を記念した初日スペシャルイベントが開催された。

ウィッシュミーメルは、サンリオのふわふわなウサギの女の子のキャラクター。『Wish me mellのChance for you』は、ウィッシュミーメルが初めて主演を務めるショーだ。今回の初日スペシャルイベントでは、「chance for you」を楽曲提供するビーイングの所属アーティスト・倉木麻衣がお祝いにかけつけた。倉木は2012年にもウィッシュミーメルとコラボレーションし、ウィッシュミーメルの親友である“マイマイ”のキャラクターボイスも担当している。

ウィッシュミーメル

ウィッシュミーメル

倉木は、このショーのために特別にアレンジされたウィッシュミーメルが歌う「chance for you」を初お披露目。自身をイメージしたマイマイも映像で登場している。アフタートークショーでは、マイマイとウィッシュミーメルが一緒に歌うデザインのコラボTシャツを着て倉木が登場し、会場から大きな拍手を受けた。

倉木は、本人役以外でキャラクターボイスを担当したのはマイマイ役が初めて。マイマイとしてショーに参加した感想を聞かれ、「歌を届けるという形で、ウィッシュミーメルちゃんのお手伝いができて嬉しかった」と振り返った。さらに、初めてショーの主演を務めたウィッシュミーメルを、「緊張していたように見えなかった。とても素敵で可愛かった」と絶賛。

ウィッシュミーメル

ウィッシュミーメル

その後、倉木は「chance for you」に込めた想いを告白。「傷つくことを恐れず、一歩前に進む勇気を持ってほしい。また、どんな環境でも必ずみんなにチャンスはある、ということを伝えたかった」と説明。そして、初日のショー来場者へのサプライズプレゼントとして、ウィッシュミーメルとともに、今回のステージでも使用された「chance for you」を生歌で披露。倉木の美しい歌声に、観客もうっとりと聴き入っていた。

最後には、倉木とウィッシュミーメルが仲良くツーショットで写真を撮影。倉木は、「これからも皆さんに笑顔と元気を届けてほしい」とウィッシュミーメルにエールを送り、初日スペシャルイベントを締めくった。

なお、倉木は現在デビュー20周年ツアー『20th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2019 “Let’s GOAL!~薔薇色の人生~”』中の真っ最中。全国ツアーに行きたいか聞かれたウィッシュミーメルが嬉しそうに頷くと、倉木は明るい笑顔をみせていた。

 

【山人MCバトル・山人音楽祭 2019】『山人音楽祭』の裏メイン 今年の勝者は誰の手に…!?

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山人音楽祭 2019【妙義ステージ】 山人MCバトル

もはや説明不要。山人音楽祭の裏メインイベント「山人MCバトル」が今年も開催! 4回目となる今回の参加者はNAIKA MC、崇勲、TK da 黒ぶち、歩歩、Mc.Kj、小池潔宗、BUSSといった常連組はもちろん、MIRI、裸武、マチネ、MC 龍、裂固といった初参加組も多く、スタート前から期待度が高い。でも、N∀OKI(ROTTENGRAFFTY)は不参加かー。なんだー。 

ステージ前にはすでに多くのオーディエンスが集まり、例年以上の熱気を感じる。これも継続してきたからこその結果だろう。司会を務めるのはK.I.G 、そしてDJはR da Mastaという安定の顔触れ。さあ、今年はどんなバトルが繰り広げられるのか……?

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

1回戦1試合目は、BUSS vs. 小池潔宗。お互いをディスるというより、今年のMCバトルの開会宣言といったムードのフリースタイルが展開された結果、小池が勝利を獲得。マチネ vs. MC 龍では、マチネが龍の名前に絡めてラッパ我リヤのMr.QやKICK THE CAN CREWのMCUの名前を繰り出してオーディエンスを沸かせ、龍のラップに対しても的確なアンサーを返していく。個人的にはマチネ勝利のような気もしたが、観客が選んだのはMC龍。そう、このMCバトルの審判はこの場に集まったオーディエンスなのだ。

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

TK da 黒ぶち vs 裸武は、高音でキレのいいTK da 黒ぶちのラップに、流れるようなフロウの裸武が受けて立つという形でスタート。裸武の独特なフロウもよかったけど、勝利を収めたのは速射砲のようなラップで言葉を詰め込んだTK da 黒ぶち。

続いてのカードを聞いてのけぞった。NAIKA MC vs MIRIである。アイドルとはいえ、2017年に開催されたCINDERELLA MC BATTLEで準優勝を収めたMIRIも実力者ではある。とはいえ、相手はNAIKA MC……。しかし、女子相手に鬼になりきれなかったNAIKA MCがMIRIに押されるという面白い展開になり、今大会初の延長になだれ込んだ。これに動揺したのがMIRI。NAIKAが相手ということで相当気を張っていたのか、ここで緊張の糸が切れ、完全に怖気づいてしまったのだ。こうなってしまってはもう勝てない。

山人MCバトル

山人MCバトル

2回戦1試合目、歩歩 vs 小池潔宗は実力伯仲の好勝負となった。「俺、放し飼い。俺、裸足がいい」など笑いを交えた歩歩のフロウは、オール・ダーティー・バスタードのようにフリーキー。延長線の末に小池が勝利したが、個人的には歩歩優勢だったなあ。本当に悔しそうだった歩歩の姿に胸を打たれた。

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

MC龍 vs Mc.Kjでは、高速ラップでまくし立てたMC龍がよしもと所属のMc.Kjを圧倒。MC龍に対する返しで「雨上がりは死んだ」など刺激的なバースを盛り込んだMc.Kjも善戦したが、一歩及ばず。試合後、Mc.Kjは「(ラップの内容は)全部冗談ですから!」と敗北の弁。今日イチの声援が飛んだ裂固はTK da 黒ぶちと対戦。1試合目に比べ、明らかにギアを上げてきたTK da 黒ぶちだったが、3バース目で畳み掛けてきた裂固の勝ち。

2回戦最後の試合はNAIKA MC vs 崇勲という好カード。バトル開始直後に切れ味鋭く切り込んだNAIKA MCだったが、崇勲の緩いラップに引きずられてしまう。最後までどうなるか目の離せない勝負となったが、軍配はNAIKA MCに上がった。

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

山人MCバトル

さあ、準決勝。小池潔宗 vs MC龍は、邦ロックバンドの名前を出しまくって山人のロックファンの支持を得た龍の作戦勝ち。NAIKA MC vs 裂固は、完全に体の温まったNAIKA MCの独壇場だった。まず、じゃんけんに勝って後攻を選んだ裂固を初っ端から攻め立て、延長戦においても裂固のミスを見逃さず、容赦なく突っ込んでいった彼の貫禄勝ち。

4回目となる山人MCバトル、決勝戦は初出場のMC龍と初代王者NAIKA MCの対戦となった。じゃんけんに勝って先攻を選んだMC龍は、16小節2本か8小節4本のどちらかを選択する権利を得たが、8小節4本で「会話したい」とMC龍。いい心意気! しかし、勝負はNAIKA MCの圧勝だった。地元・群馬でずっとNAIKA MCの背中を見て育ったMC龍にとって、NAIKA MCの壁はまだまだ高かったか。しかし、初参加で決勝まで勝ち上がったのは十分立派!

そして、4代目チャンピオンに輝いたのはNAIKA MC。昨年は決勝戦で小節を数え間違えるというミスで敗北を喫した彼だが、今年は全くスキがなく、余裕たっぷりで全試合に挑んでいるように見えていただけに、この優勝は誰も認めるところだろう。早くも来年の大会が待ち遠しくなる結末に心が躍った。


文=阿刀“DA”大志 撮影=タマイシンゴ

EXILE、今市隆二&登坂広臣はドームツアー!E-girls、THE RAMPAGEはアリーナツアーへ 『LDH PERFECT YEAR 2020』概要を発表

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2020年に開催される『LDH PERFECT YEAR 2020』の公演概要が発表された。

EXILEをはじめとしたEXILE TRIBEを擁する芸能事務所LDH は、2008年から6年に一度の祭典として『PERFECT YEAR』を開催してきた。2008年の『EXILE PERFECT YEAR 2008』では、EXILEが3枚のベストアルバムをリリースし、370万枚以上の売上を記録。初のドームツアーを開催し40万人を動員。2014年の『EXILE TRIBE PERFECT YEAR 2014』では、EXILE TEIBEの6大ドームツアーをはじめ、さいたまスーパーアリーナで行った10日間連続ライブなど、EXILE TRIBE総出演で年間200万人以上の動員を記録した。

 


『LDH PERFECT YEAR 2020』では、2019年12月31日に福岡ヤフオク!ドームでカウントダウンライブ『LDH PERFECT YEAR 2020 COUNTDOWN LIVE 2019▶︎2020 “RISING”』を行うことを発表済み。また、2020年1月に劇団EXILEの9人が初めて勢揃いした舞台『勇者のために鐘は鳴る』が上演されることも決定している。

これらに続く形で、9月22日に東京ドームで行われた三代目 J SOUL BROTHERSのライブツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019 "RAISE THE FLAG“』のアンコール前に概要が発表された。

“第一弾”となる今回の発表では、EXILE、今市隆二と登坂広臣によるドームツアーの開催が明らかに。また、E-girls、THE RAMPGEによるアリーナツアーも行われる。さらに、2019年5月にメジャーデビューしたBALLISTIK BOYZが、初のホールツアーを開催することも決定している。

2021年にデビュー20周年を迎えるEXILE。『LDH PERFECT YEAR 2020』では、2001年からこれまでの楽曲で構成された“ベストライブ”を開催。第1章の名曲から最新ヒットソングまでを披露するとのこと。

今市隆二と登坂広臣は、“スペシャル・ショーケースライブ”を開催。それぞれの世界観で構成されたソロライブを一度に体験できる特別企画を予定しているという。

BALLISTIK BOYZ はEXILE TRIEでは最速となる、デビューから約9ヶ月でホールツアー開催を迎えることとなる。

また、『LDH PERFECT YEAR 2020』のシーズンテーマも発表された。『LDH PERFECT YEAR 2020』では1年間を4つのシーズンに分け、それぞれのシーズンごとに4つのテーマでエンタテインメントを展開するという。

1stシーズンのテーマとして発表されたのは、“開幕の炎を燃やす”ことを意味する「IGNITION」、“あふれる想像力が創造する”ことを意味する「IMAGINATION」、“無限の可能性を追求し続ける”ことを意味する「INFINITY」、“既成概念も国境も全てを超越し新しい時代を切り開く”ことを意味する「BEYOND THE BORDER」の4つ。これらのテーマに合わせてライブなどを展開し、EXILE THE SECOND、三代目 J SOUL BROTHERS、GENERATIONS、FANTASTICS、BATTLE OF TOKYOなど、シーズンごとにLDHアーティストが登場するという。

【SiM・山人音楽祭 2019】山人に敬意と狂騒を 前身フェス以来の登場で完全制圧

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山人音楽祭 2019【赤城ステージ】 SiM

SiMは『GUNMA ROCK FESTIVAL 2014』以来となる出演。つまり、『山人音楽祭』になってからは意外にも初登場となる。MAH(Vo)は、バンドの登場にまだ湧いている観客を置いていかんばかりに、すぐさま「オナナナー!」とあの曲のフレーズを口ずさむ。山人への挨拶代わりとなる1曲目は「Blah Blah Blah」だった。曲が始まるや否や、一気に治安が悪くなるフロアの光景は遠くから見ている分には非常に楽しい。音の反響が強い会場の作りのせいか、いつもはもっとヘヴィに聴こえるこの曲が、研ぎ澄まされたナイフのようにエッジが立っており、これはこれでかなりいい。

SiM

SiM

SiM

SiM

グッとテンポを落としてプレイした初期のレゲエロックナンバー「paint sky blue」では「レゲエロックバンドの後輩として、この曲をG-FREAK FACTORYに捧げます」とMAHは主催者へ敬意を払うも、MCでは一転、群馬県民をイジりまくる。「群馬の人たちは海を見たことがないって聞いたんですけど本当? あ、ごめん。“海”っていうものがわからないよね? 塩辛い水で……あ、怒ってる? 冗談です!」といった具合。でも、スッと真面目な表情になり、こんなに血の通ったフェスがある時点でこの街を誇っていいと称えるところが彼らしい。

SiM

SiM

SiM

SiM

今日は似たようなタイプの曲を続けないセットリストになっているのが効果的で、全体の流れというよりも、1曲1曲を際立たせるような意識を感じる。その中で大きなアクセントとなったのは間違いなく「KiLLiNG ME」。間奏で観客を全員その場に座らせ、演奏まで止めてしまうSiMの面々。そして、MAHが叫んだ。「『KiLLiNG ME』のギター弾けるヤツ!」フロアですぐさま手を挙げたのは、勇気ある群馬県民男子・ツバサ。SHOW-HATEからギターを手渡され、特に打ち合わせもなく演奏再開。どよめきまじりの歓声が起こるなか、バンドの演奏とMAHのカウントに合わせて一斉に観客がジャンプ。ツバサは見事に弾き切った、というよりもけっこう上手くなかったか? 

SiM

SiM

ツバサの帰還をフロアが拍手で迎えるなか、「もっと群馬に来ます」とMAH。別フェスへの移動のため、最後のG-FREAK FACTORYのライブが観られないことを嘆いていたが、「俺らの分まで楽しんでいってください!」とバトンを観客へと託し、最後は「Get Up, Get Up」「f.a.i.t.h」と畳み掛けて濃厚な40分のステージを終えたのだった。


文=阿刀“DA”大志 撮影=HayachiN

9mm Parabellum Bullet リハーサルスタジオからツアー先取りライブ生配信決定 

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9mm Parabellum Bulletが、2019年9月25日(水)20時よりツアーリハーサルスタジオから8th アルバム『DEEP BLUE』の収録曲のみで構成されたツアー先取りライブを生配信することが決定した。

これは10月12日よりスタートする『FEEL THE DEEP BLUE TOUR 2019』に向けて最終リハーサルを行なっているスタジオから、スタジオライブとして配信する特別なライブ。結成15周年を迎えた彼らから、日頃応援してくれているファンへの感謝の気持ちを込めたサプライズ企画となる。番組前半は最新MVを一挙公開する予定だ。

『FEEL THE DEEP BLUE TOUR 2019』は10月12日(土)の広島を皮切りに、11月30日(土)の東京まで、全国9箇所10公演開催される。

「DEEP BLUE」ミュージックビデオ

「Beautiful Dreamer」ミュージックビデオ

「夏が続くから」ミュージックビデオ

 

岸田教団&THE明星ロケッツ×SPICE企画を発表 ツアーファイナル参加者から「ライブレポート」を公募

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現在東方アレンジ限定ライブツアー”MOD"を開催中の岸田教団&THE明星ロケッツが、SPICEと連動した「ツアーファイナルレポート企画」を発表した。

9月28日に開催される川崎CLUB CITTA'でのファイナル公演に参戦したファンからライブレポートを募集。最優秀作品をエンタメ特化型情報サイト『SPICE』にて記事化するというもの。これまでもライブ参戦者から熱い感想が届いていたということで、その熱量を広く届けたいという岸田教団側とSPICEのコラボから生まれた企画となる。

審査員として岸田教団メンバーと、SPICEからアニメ・ゲームジャンル編集長加東岳史、総合編集長秤谷建一郎が参加する。応募要項は以下の概要欄にて。

締め切りは10月4日金曜日まで、ライブの熱をそのまま伝えてくれる熱い文章を期待したい。岸田教団より岸田、SPICE編集部よりアニメ・ゲームジャンル編集長から加東岳史コメントも到着した。

岸田
なんかいろんな人にわかんないってサジ投げられたので、わかってる人に書いてもらおうということになりました。エモいのよろしくお願いします。
加東岳史
普段ライブレポをするとき、僕らはなるべくその場の熱量、情報量、臨場感。そして何より感じたことを、会場にいた皆さんが共感できて、見ていない人にも伝えられるように記事を書きたいと思って臨んでいます。誰よりも岸田教団に熱を持っている、フロアの皆さんからの温度ある原稿をお待ちしています。

 

【LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS・山人音楽祭 2019】ソロ20周年で迎えた初の山人はサプライズも連発の名演に

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山人音楽祭 2019【榛名ステージ】 LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

今年ソロ活動20周年を迎えたLOW IQ 01こといっちゃん。『山人音楽祭』には初参加となったが、パンクスが多いこのフェスの中でも層の厚い音楽性、バンドマン同士のつながりという意味でも感慨深いステージになった。

複数のスタイルで活動している彼だが、今期はフルカワユタカ(Gt) DAZE(Dr、Cho)とのトリオ編成で、自らベース&ボーカルで初期から最近の楽曲までを演奏。そのメロディの良さとパンクに拘泥しない様々な音楽要素で、いわゆるAIR JAM世代も若いリスナーも魅了する現場は、音楽のパワーを信じさせてくれる場面ばかりだ。メンバーの演奏も緩急を心得たもので、「WHAT’S BORDERLINE」ではいっちゃんとスター(フルカワ)がベースとギターでユニゾンしたり、アレンジの楽しさも随所で見られる。自然と手をあげ、踊る人が増えていく様子を見るのは本当に幸せだ。

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

人気ナンバー「Snowman」の曲中には、会場の備品である衝立を持参し、隠れながら登場する男あり。TOSHI-LOWである。正面を向いて熱唱するいっちゃんは途中で気づき驚いていたが、そのまま演奏を続け、TOSHI-LOWはスターのピックやDAZEのスティックを勝手にフロアに投入。しまいにはフロントの二人をオルグして、演奏しながらオーディエンスに向かって自分も一緒にお辞儀する。ソロ活動を始めたばかりのいっちゃんをライブに誘った張本人がOAUで後ほど登場するので「何かやるかもな」とは思っていたものの、嬉しいサプライズだった。いっちゃんには「素直に出てこれねえやつだな」と突っ込まれていたが。

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

昔からのファンも初見のオーディエンスも巻き込んで多幸感溢れる空間が立ち上がり、「初めて出させてもらったけど、山人、最高だね!最後の曲、暴れろー!」と、「MAKIN’ MAGIC」で、まさに各々自由に暴れられるマジカルな空間を作ったステージ上とフロア。尖ったパンクもいいけれど、ロックンロールの滋養を吸収したLOW IQ 01のパンクは実に味わい深い。演奏を終えてステージを去ろうとした彼の元に茂木がハットを模ったケーキを持参し、20周年を祝福。音楽を続けてきた者同士のつながりを生で確認できることも、山人のこの上ない楽しみなのだ。


文=石角友香 撮影=半田安政

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS


【Survive Said The Prophet・山人音楽祭 2019】人気急上昇の今、榛名ステージに刻んだロックバンドとしての姿

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山人音楽祭 2019【榛名ステージ】 Survive Said The Prophet

1曲目から起こったダイヴだけにとどまらず、30分間の演奏中、ヘッドバンギング、ワイパー、ジャンプ、シンガロングと、さまざまな形で生まれた大きな一体感を見るかぎり、観客の大半が彼らのファンだったんじゃないかと思うのだが、この日、彼らのライブを初めて観たという人もサバプロことSurvive Said The Prophetがどんなバンドなのか、そのユニークな魅力を知ることができたはず。

Survive Said The Prophet

Survive Said The Prophet

Survive Said The Prophet

Survive Said The Prophet

メタルコア/スクリーモの要素が色濃い「Fool’s Gold」から「found & lost」とたたみかけ、観客を散々暴れさせた序盤。そこから一転、R&Bに接近したダンス・ロック・ナンバーの「When I」「Right and Left」とつなげて観客にシンガロングの声を上げさせ、さらにピアノを同期で鳴らしたバラードの「Follow」とつなげた中盤。字面だけでは、同じバンドなのと疑う人もいるかもしれない幅広さをエネルギッシュな演奏を通して、彼らならではの世界観に落とし込むことができるのがサバプロなのだ。

Survive Said The Prophet

Survive Said The Prophet

Survive Said The Prophet

Survive Said The Prophet

メジャー・デビューを経て、バンドの人気がどんどん上がり大きな転機を迎えようとしているタイミングで、流行に関係なく音楽を愛する人たちが集まる『山人音楽祭』に初参戦。30分という短い時間ながらも、バンドのユニークさを存分に見せつけるライブを繰り広げることができた意味は大きい。「ステキな人たちが作ってきたフェス、最高だね」と終盤、感慨を語ったフロントマン・Yosh(Vo)もその手応えを感じていたのか、「G-FREAK FACTORYに比べたら、俺たちのバンド歴なんて全然まだまだ。それにもかかわらず、音楽で繋がって呼んでくれた。その奇跡を信じて、この先に進みたい」と、この日の経験がバンドの新たなエネルギーになったことを口にした。そして、ここから先に進むためには、サバプロの5人にはやることがあった。それは彼らのレパートリーの中でも抜群にポップな「Right and Left」がCMソングに起用され、新たなファンが増えたこのタイミングで今一度、自分たちの出自を明らかにすることだった。

Survive Said The Prophet

Survive Said The Prophet

「俺たちはあくまでもロック・バンドです。テレビをきっかけにポップを求める人たちも、もちろんウェルカム。だけど、これだけは言っておきたい。俺たちはアンダーグラウンドから生まれたロック・バンドだ!」

そう宣言してから、「一緒にカオスを作っていきましょう!」と最後に演奏したのが前述したサバプロの幅広さが1曲の中に凝縮された「Network system」だった。ダンス・グルーヴも持つメタルコア・ナンバーが今一度、観客をダイヴさせる。そしてアンセミックなシンガロングが会場中に響き渡る中、Yoshが頭上高く掲げたのは、勝利のピースサインだった。


文=山口智男 撮影=半田安政

【ROTTENGRAFFTY・山人音楽祭 2019】大トリ目前の赤城を掻きまわし完全燃焼させた、狂乱の40分

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山人音楽祭 2019【赤城ステージ】 ROTTENGRAFFTY

『山人音楽祭2019』のトリ前を任されたのはROTTENGRAFFTY。彼らはG-FREAK FACTORYの盟友で『GUNMA ROCK FESTIVAL』の2年目から出演しているが、今回初めてG-FREAKにバトンを渡す役割を務めることになった。しかし、盟友だろうがなんだろうが、ライブはライブ。トリの存在が霞みそうなぐらい、圧倒的で、暴力的で、狂乱のパフォーマンスを見せたのだった。

ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY

思い返せば、オープニングから違っていた。1曲目の「STAY REAL」から完全なる戦闘態勢。ステージ上に煽られるようにフロアも混沌の色を深めていく。N∀OKIとNOBUYAによるツインボーカルの後ろに控えるのは、重戦車のような演奏陣。KAZUOMI(Gt/Prog)が叫んだ、「音で殺しに来たんじゃ、ボケェ!」。単なる煽り文句には聞こえなかった。ライブ冒頭から感じていたヒリヒリした感覚はまさにそれだった。音が、声が殺気立っているのだ。それなりの覚悟がないと観客側もこの音には立ち向かえない。「PLAYBACK」「零戦SOUNDSYSTEM」……1曲1曲が致命傷になるようなナンバーが続いていく。

ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY

空気に変化が生まれたのは4曲目だった。「俺がここにいるってことを証明してくれ! ライトで照らしてくれ!」とN∀OKIの求めに応じて一斉に掲げられるスマホライト、左右に揺れる手。そんななか披露されたのは「今夜はブギー・バック」のカバー。原曲をなるべく生かしたアレンジで、さっきまで刺すか刺されるかみたいな雰囲気だったのに、この振り幅がすごい。

ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY

この流れを引き継ぐように、「D.A.N.C.E.」「THIS WORLD」とビート感の強い楽曲が続く。NOBUYAがフロアに呼びかける「ここで俺らと一緒に全部使い切ろう!」。そう、最後のG-FREAKがやりやすいようになんてことは考えていない。むしろ、トリ前で観客を潰すことが彼らへの礼儀とばかりに食らいつく。もちろん、フロアはグッチャグチャのお祭り騒ぎだ。さらに、NOBUYAとN∀OKIはダメ押しのようにフロアへ飛び込み、KAZUOMIも「遊べ! 遊べ!」と絶叫。いやあ、これはすごい。

ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY

ゆっくりと話をする時間なんていらない。鉄壁のセットリストでただひたすらタコ殴りするのみ。その頂点が「金色グラフティー」だった。大合唱、巨大ピット、泣きのメロディ。この2日間の熱気をすべて詰め込んだような瞬間だった。出しうる力をすべて放出してフロアを去ろうとした5人だったが、サプライズで結成20周年を祝うケーキが主催者側から贈られた。ライブ中はしっかり語ることはなかったが、ここでのNOBUYAの発言に、ロットンのG-FREAK FACTORYに対する思いがこもっていた。彼は言った、「G-FREAKがいなかったら、俺らは20年もバンドを続けられなかった!」と。


文=阿刀“DA”大志 撮影=HayachiN

ROTTENGRAFFTY

ROTTENGRAFFTY

【FOMARE・山人音楽祭 2019】若手急先鋒バンドが曝け出した、山人への特別な想い

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山人音楽祭 2019【榛名ステージ】 FOMARE

どんなバンドマンにも自分が楽器を手に取るなり、本格的にバンドを転がしていこうと思うきっかけになったライブがあると思う。FOMAREにとってはこの『山人音楽祭』の前身『GUNMA ROCK FESTIVAL 2012』のアマチュア・ステージに出場したことが、それに該当する。そのフェスにプロになって出演するということがどういうことか。あらゆる職業の人に想像してほしい。

定刻通り、ライブはスタート。アマダシンスケ(Vo/Ba)の声がよく通る。カマタリョウガ(Gt/Cho)は渾身の力でコード・カッティングを高速で続ける。アマダの作る歌は、終わった恋にまだ未練を残していたり、思春期〜青年期の未熟さや独占欲、後悔さえもガソリンにしてファストなパンクに昇華しているフシがあるけれど、そのどんな細かい感情にも嘘がない。クラウドサーフするファンもBPMの速さで荒ぶっているだけじゃないのは確か。くすぶる気持ちをFOMAREのバンドサウンドで昇華したいのだ。

FOMARE

FOMARE

FOMARE

FOMARE

去年は初日の榛名ステージのトリを飾った彼ら。1年の間に若手急先鋒として着実に実績を積み、そして今年は2日目の榛名で大トリである。一気に4曲、突っ走るように演奏した彼らは、そのことについて触れた。アマダは「自分たちのライブより、他のどんな先輩のイベントより引き締まる思いがします。去年と同じ榛名ステージ、時間も同じ。去年と同じじゃないか?と思ったけど、人、倍はいます」と、歓喜を隠せない様子。一歩ずつでも前に進んで「音楽でなんでもできることを証明したいと思います」と、このフェスでの立ち位置はもちろん、バンドの成長についてもむき出しの野心を覗かせる。

FOMARE

FOMARE

後半は日本語ロックの名曲的な佇まいも漂わせる「5cm」や「新しい歌」で大きなシンガロングを巻き起こし、最後は「ありがとう、ほんとにありがとう! 来年はあっち(赤城ステージ)で会おう!」と、とことんこのフェスへのこだわりを見せた。

大トリのG-FREAK FACTORYのステージに急ぐ人がいる一方、前方から離れずアンコールを求めるファンの声に舞い戻ったFOMAREは「G-FREAK見たいからサッとやっていきますね!」と言いつつ、これまた切なくも愛おしい名曲「Lani」を演奏。アマダはマイクをファンに向けともに歌い、背面ダイブを決めてみせた。彼らはこれからも背負うつもりなのだろう、群馬出身のバンドであることを。


文=石角友香 撮影=半田安政

FOMARE

FOMARE

TVアニメ『ぼくたちは勉強ができない!』音楽ユニット・Studyの2ndライブ開催が決定 OP主題歌「Can now, Can now」MVも公開に

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音楽ユニット・Studyの2ndライブが、12月1日(日)に東京・新宿LOFTにて開催されることが決定した。

(C)筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

(C)筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

Studyは、10月5日から放送がスタートするTVアニメ『ぼくたちは勉強ができない!』から生まれた音楽ユニットだ。古橋文乃役の白石晴香、緒方理珠役の富田美憂、武元うるか役の鈴代紗弓で結成。さらに先日の発表で、桐須真冬役のLynn、小美浪あすみ役の朝日奈丸佳が加入し、5名での活動を開始することが発表されていた。

 


Studyの2ndライブ『Study 2ndLIVE「ready STUDY 5!!!!!」』“超先行受付”は9月22日(日)21時よりスタートしている。

 


また、10月30日発売のOP主題歌「Can now, Can now」のMV(YouTube Edit)も公開。フルサイズは、Study盤に特典映像として収録される予定だ。

「Can now, Can now」Study盤(期間生産限定盤)

「Can now, Can now」Study盤(期間生産限定盤)

「Can now, Can now」ぼく勉盤 (C)筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

「Can now, Can now」ぼく勉盤 (C)筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

あわせて、Study衣装の桐須真冬&小美浪あすみの立ち絵イラストも解禁。イラストデザインを使用したシングル「Can now, Can now」のぼく勉盤ジャケット写真や、応援店特典L判ブロマイド絵柄も公開されている。

「Can now, Can now」応援店特典 描き下ろしアニメイラスト A4サイズクリアファイルクリアファイル (C)筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

「Can now, Can now」応援店特典 描き下ろしアニメイラスト A4サイズクリアファイルクリアファイル (C)筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

「Study」 L版ブロマイド

「Study」 L版ブロマイド

【OAU・山人音楽祭 2019】妙義ステージのラストを飾った、あたたかな音と強き想い

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山人音楽祭 2019【妙義ステージ】 OAU

出番前から高木ブーやLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSのライブなどに乱入していたTOSHI-LOWが、ようやく大本命のOAU(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)としてステージに登場する刻がきた。TOSHI-LOWがジャンベを叩き、ドラムのRONZIとパーカッションのKAKUEIと一緒にリズムセッション曲「Banana Split」を繰り広げると、続く「Making Time」から、心踊るカントリーポップが夕暮れの妙義ステージにピースフルな空間を作り上げていった。

OAU

OAU

コントラバスの奥深い響きと、華やかなバイオリン、ドラムとパーカッションが繰り出す軽妙なリズムにのせて、MARTIN(Vo/Vn/Gt)がメロディを紡ぐと、そこだけ違う世界に迷いこんだような異国情緒が漂いはじめる。キラキラとしたサウンドにのせて、お客さんの声を巻き込みながら歌った「こころの花」、緩急をつけたテンポで翻弄する「MIDNIGHT SUN」へ。英語と日本語と、ふたつの言語を自由に行き来する国境のないOAUの音楽は、その存在自体が音楽の偉大さを伝えるメッセージだ。

OAU

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OAU

演奏がはじまったころは薄暗かった妙義ステージだったが、ライブの終盤頃から、すっかり陽が落ち、テントの装飾にも明かりが灯り始めた。アイリッシュなサウンドに軽やかなソロ回しが決まった「Again」のあと、「ここで終わってもいいんじゃない? G、やらなくても(笑)」と冗談っぽく言うTOSHI-LOW。良き暮らしとは何か?をテーマにしたという「A Better Life」では、仕事に押しつぶされずに、自分の心を満たせるもののために時間やお金を使ってほしいと伝え、「帰り道」では、かの東日本大震災のことを振り返り、大切なひとには言えるときに「ただいま」や「おかえり」を言ってあげてほしいと想いを込めた。アコースティック編成といえども、その音楽に込められた想いの強度は、ガツンと熱いロックを鳴らしるときとまったく変わらない。そんなTOSHI-LOWの人間臭さに何度でも心を揺さぶれてしまう。

OAU

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アンコールの「Thank you」まで終えると、タイムテーブルでは30分で終わるはずだったライブが、すでに1時間近く続いていた。それでも、こんな幸せな時間がずっと続けばいいのに、と心から思った。そう言えば、70%の降水確率だったこの日の群馬だったが、少し小雨がパラついただけで、野外の妙義ステージは全てのアクトを無事に終えることができた。ああ、本当に、今日はなんて幸せな1日なんだろう。


文=秦理絵 撮影=タマイシンゴ

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