東京芸術祭が、新たなアーティスティック・ディレクターのもと、プログラムを構成する企画の一部を広く募集することが決定した。
舞台芸術はもちろんのこと、劇場空間を利用したあらゆる分野の企画が対象。未発表か否かも、応募者の年齢や経験の量も問わないという。採択された企画の上演・実施に向けて、東京芸術祭が協働する。
東京芸術祭は隕石(=企画のこと)を募集します
いまはまだ〈ここ〉には、つまり東京という場所又は東京のパフォーミングアーツの現在の生態系には、存在していない、もしくは存在感を有していない、そうした文脈、美学、視点、ないし問題意識を携えたものが〈ここ〉に出現する、到来する……
〈隕石〉という言葉にわたしたちはそのようなイメージを託しています。わたしたち東京芸術祭をプログラムする者たちにとって、〈隕石〉は、プログラミングの際に基づくコンセプトを端的に言い表す喩えとなる決定的キーワードでもあります。
わたしたちは〈隕石〉との出会いを待ち焦がれているのです。それが、この募集をおこなうなによりの理由です。
東京芸術祭 アーティスティック・ディレクター
岡田利規