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神田沙也加が再び魅せる! ミュージカル『キューティ・ブロンド』ゲネプロレポート

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米トニー賞7部門にノミネートされ、英オリヴィエ賞3部門受賞に輝いたブロードウェイ・ミュージカル『キューティ・ブロンド』が2019年2月11日から日比谷・シアタークリエで開幕する。17年の日本初演に引き続き、本作で第四十三回菊田一夫演劇賞を受賞した神田沙也加が主演する。女子力全開、最高にハッピーでパワフルな舞台の総通し舞台稽古(ゲネプロ)の様子を写真とともにお伝えしたい。

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

本作は、2001年に公開された人気映画「Legally Blonde」(邦題「キューティ・ブロンド」、02年日本公開)をもとにして、07年にブロードウェイで誕生した。オリジナル版では、音楽/詞をローレンス・オキーフ&ネル・ベンジャミン、脚本をヘザー・ハック、そして演出・振付は『ヘアスプレー』や『キンキー・ブーツ』の振付などを手がけたジェリー・ミッチェルが担当している。オーストラリアや韓国など、世界各国で上演されている人気作で、日本では17年に初演された。

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

オシャレが大好きでブロンドが印象的な女子大生エル(神田沙也加)は、婚約間近だった彼氏のワーナー(植原卓也)に突然振られてしまう。その理由は「上院議員を目指す自分の妻としてブロンド娘はふさわしくない」というもの。納得がいかないエルは、一念発起して猛勉強の末にハーバード大学のロー・スクールに見事合格。尊敬すべき先輩のエメット(平方元基)やヘア&ネイリストのポーレット(樹里咲穂)らと出会い、さまざまな困難や苦労を乗り越えながら、一人前の弁護士を目指していくというストーリーだ。

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

17年の日本初演時とメインキャストはほぼ変わらないし、演出も大きな変更はない。それでもマンネリ化することなく、確実に初演時よりもパワーアップした印象を受けた。
 
その一因は神田沙也加の演じる「エル」がより客から愛されるキャラクターとなっていたことだと思う。舞台上にいるのは「完璧でかわいいエル」だけではなくて、「傷ついたエル」もいるし「頑張り屋さんのエル」もいる。初演時よりも人間臭さが増したように感じたし、舞台上でのちょっとした“遊び”が随所に見られた。それは、神田自身、俳優としてのキャリアを重ねてきたこともあるし、エルへの愛や理解がさらに深まったからだろうと推測する。初演のエルも好評だったが(神田は本作で第四十三回菊田一夫演劇賞を受賞している)、なおいっそう磨きをかけた芝居に盛大な拍手を送りたい。

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

 

作品としての魅力を語ろう。
  
まずは、衣装。特にエルは劇中で約20着の衣装を着る。ピンクを基調としたファッショナブルなコーディネートも、劇中での早着替えも、神田は完璧にこなす。樹里咲穂が演じるポーレットや女性アンサンブルの衣装も華やかでカラフル。まるでファッションショーを見ているかのようだ。見ているだけで元気になれる。

 
『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

楽曲に関しては、オープニングの『OmigodYou Guys』や、友人たちがエルを全力で励ます『Positive』、しばらく「かがんでおっぱい」という歌詞が頭から離れない(笑)『Bend and Snap』など、明るくポップで、ダンスシーンが特徴的な楽曲が多い。
 
裁判のシーンで歌われる『Gay or European』やポーレットが歌う『
Ireland』といった楽曲も印象的で、「ブロードウェイらしさ」をちゃんと残している訳詞と演出に好感が持てた。初見でも楽しんで見ることができると思う。

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

1幕75分、20分の休憩を挟んで、2幕75分(計2時間50分予定)。好きなものを好きと言えて、自分らしさを諦めないエル。恋に生きて、キャリアに生きて、友情を大切にして、とにかくポジティブでパワフルで頭の回転が早いエル。そんな彼女に元気をもらえる、女子力全開のミュージカル。ぜひ劇場でご覧いただきたい。

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

『キューティ・ブロンド』ゲネプロの様子

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